icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科65巻5号

2011年04月発行

特集 最近のトピックス2011 Clinical Dermatology 2011

1.最近話題の皮膚疾患

配合降圧剤による光線過敏症

著者: 須甲礼奈1 上出良一1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属第三病院皮膚科

ページ範囲:P.15 - P.19

文献概要

要約 チアジド系の降圧利尿薬による光線過敏型薬疹は古くより知られていたが,使用頻度の低下とともに稀となった.しかし最近,アンジオテンシンII受容体拮抗薬と少量のヒドロクロロチアジドの配合剤が相次いで発売され,光線過敏型薬疹が再び多発するようになった.本邦におけるヒドロクロロチアジド配合剤に起因する光線過敏型薬疹の集計を行った.作用波長はUVAがほとんどであり,光パッチテストは半数で陽性を示している.まれではあるが光線性白斑黒皮症を生じる可能性があり,内科医への啓発が必要である.

参考文献

1) 大沼すみ,池澤善郎:皮膚臨床 38(特36):1273, 1996
2) 谷戸克己,上出良一:臨皮 64:205, 2010
3) 須甲礼奈,他:皮膚病診療 32:365, 2010
4) 崎山真幸,古田淳一,他:皮膚臨床 51:661, 2009
5) 池村志麻乃,山田陽三:皮膚の科学 7:715, 2008
6) 影山葉月,鈴木倫子,他:臨皮 64:554, 2009
7) 松尾正文,足立厚子,他:J Environ Dermatol Cutan Allergol 3:319, 2009
8) 浅井俊弥:皮膚病診療 32:863, 2010
9) 小堀辰治,他:日皮会誌 76:665, 1966
10) 村田朋子,他:臨皮 61:143, 2007
11) Addo HA, et al:Br J Dermatol 116:749, 1987
12) Diffey BL, et al:Arch Deramtol 25:1355, 1989
13) Han KD, et al:Photodermatol Photoimmunol Photomed 16:121, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら