文献詳細
特集 最近のトピックス2011 Clinical Dermatology 2011
3.新しい検査法と診断法
文献概要
要約 日本人では悪性黒色腫の約半数が掌蹠に生じるため,ダーモスコピーでparallel ridge patternとparallel furrow patternを正しく見分けることが大事である.しかしながら,日常診療では非接触式ダーモスコープで何回見ても溝と丘の区別がつかないことがある.その場合には,病変上または病変周囲をホワイトボードマーカーで塗り,十分乾いたところで軽くこすると皮丘部のインクが拭き取られ,皮溝のみにインクが残る状態となる.これをfurrow ink testと呼ぶ.色素性病変の平行色素沈着パターンが残ったインクの線と一致していればparallel furrow patternと判断することができる.
参考文献
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