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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科65巻5号

2011年04月発行

特集 最近のトピックス2011 Clinical Dermatology 2011

3.新しい検査法と診断法

Furrow ink test

著者: 古賀弘志1 宇原久2

所属機関: 1信州大学医学部附属病院臨床試験センター 2信州大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.80 - P.82

文献概要

要約 日本人では悪性黒色腫の約半数が掌蹠に生じるため,ダーモスコピーでparallel ridge patternとparallel furrow patternを正しく見分けることが大事である.しかしながら,日常診療では非接触式ダーモスコープで何回見ても溝と丘の区別がつかないことがある.その場合には,病変上または病変周囲をホワイトボードマーカーで塗り,十分乾いたところで軽くこすると皮丘部のインクが拭き取られ,皮溝のみにインクが残る状態となる.これをfurrow ink testと呼ぶ.色素性病変の平行色素沈着パターンが残ったインクの線と一致していればparallel furrow patternと判断することができる.

参考文献

1) 宇原 久:日皮会誌 119:2988, 2009
2) 斎田俊明,古賀弘志:臨皮 64(増)76, 2010
3) Koga H, Saida T:Arch Dermatol(in press)
4) Braun RP, et al:Arch Dermatol 144:1618, 2008
5) Uhara H, et al:Arch Dermatol 145:1331, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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