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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科65巻5号

2011年04月発行

特集 最近のトピックス2011 Clinical Dermatology 2011

4.皮膚疾患治療のポイント

帯状疱疹関連痛の新しい治療

著者: 渡辺大輔1

所属機関: 1愛知医科大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.114 - P.118

文献概要

要約 帯状疱疹には痛みがつきものである.帯状疱疹の疼痛はこれまでは前駆痛,急性期帯状疱疹痛および帯状疱疹後神経痛(postherpetic neuralgia:PHN)に分けられて考えられていたが,最近ではこれらを連続したものととらえ,帯状疱疹関連痛(zoster-associated pain:ZAP)と呼ぶ.PHNは末梢性神経障害性疼痛に分類され,帯状疱疹に侵された皮膚分節において皮疹が完全に治癒した後も痛みが残存する病態であり,臨床症状としては刺激には依存しない自発的な疼痛(自発痛)や通常では無害で軽微な機械的刺激により惹起される痛み(誘発痛:アロディニア)が特徴的であり,治療に難渋する.本稿ではPHNに関して,現在の治療薬に関するエビデンス,また最近本邦でも認可された新しいPHN治療薬であるプレガバリン(リリカ®)について紹介し,実際の処方例について症例供覧したい.

参考文献

1) Dwokin RH:Herpes 13(Sup. 1):21A, 2006
2) Cunningham AL, Dworkin RH:Br Med J 321:778, 2000
3) Dubinsky RM, et al:Neurology 63:959, 2004
4) McKeage K, Keam SJ:Drugs Aging 26:883, 2009
5) 小川節郎,他:日本ぺインクリニック学会誌 17:141, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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