文献詳細
文献概要
Derm.2011
強皮症オンライン相談
著者: 浅野善英1
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科・医学部皮膚科学
ページ範囲:P.49 - P.49
文献購入ページに移動 医師となり13年が過ぎた.大学卒業後,漠然とした皮膚科学に対する興味から東大皮膚科に入局したが,皮膚科医として物心がつく前から(なかば強制的に)強皮症の診療に携わるようになり,今では寝ても覚めても強皮症のことばかり考えるようになってしまった.ここ数年は患者さんの手を見れば,自己抗体の種類やその後の経過などかなりの確率で言い当てることができるようになった.ある気心の知れた患者さんには「先生の診療は占い師みたいだ」と毎回のように言われる.
2009年9月から「強皮症オンライン相談」を担当している.東大皮膚科ホームページに立ち上げた強皮症患者さんからの質問を受け付ける窓口である.佐藤伸一教授が金沢大学時代に立ち上げ,長崎大学でも継続されていたものだが,東大に赴任されたとき,最初の面接で私が引き継ぐように言い渡された.そろそろ1年半になるが,平均すると週に1~2回程度の問い合わせがある.この窓口を経て私の外来に通うようになった患者さんも30名を超えてきた.細々とではあるが,地道に続けられる社会貢献として大きなやりがいを感じている.ただし,希少疾患ゆえに成り立つシステムであり,同じことをアトピー性皮膚炎や乾癬で行ったらたちまちパンクしてしまうであろう.
2009年9月から「強皮症オンライン相談」を担当している.東大皮膚科ホームページに立ち上げた強皮症患者さんからの質問を受け付ける窓口である.佐藤伸一教授が金沢大学時代に立ち上げ,長崎大学でも継続されていたものだが,東大に赴任されたとき,最初の面接で私が引き継ぐように言い渡された.そろそろ1年半になるが,平均すると週に1~2回程度の問い合わせがある.この窓口を経て私の外来に通うようになった患者さんも30名を超えてきた.細々とではあるが,地道に続けられる社会貢献として大きなやりがいを感じている.ただし,希少疾患ゆえに成り立つシステムであり,同じことをアトピー性皮膚炎や乾癬で行ったらたちまちパンクしてしまうであろう.
掲載誌情報