icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科65巻6号

2011年05月発行

症例報告

炭酸ガスレーザー焼灼を行ったHailey-Hailey病の2例

著者: 新美美希1 長谷川敏男1 丹羽祐介1 大熊慶湖1 宿谷涼子1 池田志斈1

所属機関: 1順天堂大学医学部皮膚科学講座

ページ範囲:P.400 - P.402

文献概要

要約 症例1:42歳,男性.37歳頃より両腋窩に紅斑とびらんが出現した.症例2:41歳,男性.29歳頃より両鼠径,腋窩に紅斑とびらんが出現した.いずれも皮膚生検にてHailey-Hailey病と診断され,ステロイド外用にて軽快と増悪を繰り返していた.症例1は右腋窩に対して,症例2は両鼠径に対して炭酸ガスレーザー焼灼術をした.症例1では1年間,症例2では約6か月間,再燃が抑制された.表皮全層を均一に焼灼することにより,新たに再生された細胞はrejuvenationされ再燃しにくくなるのではないかと考えた.

参考文献

1) Bruge SM, et al:Br J Dermatol 126:275, 1992
2) Ikeda S, et al:J Dermatol Sci 5:205, 1993.
3) Menz P, et al:Br J Dermatol 128:646, 1992
4) Kruppa A, et al:Acta Derm Venereol 80:53, 2000
5) Christian MM, Moy RL:Dermatol Surg 25:661, 1999
6) Fisher GH, et al:Dermatol Surg 32:966, 2006
7) Beier C, Kaufmann R:Arch Dermatol 135:423, 1999
8) Touma DJ, et al:Dermatol Surg 24:1411, 1998
9) Kartamaa M, et al:Arch Dermatol 128:646, 1992
10) McElroy JA, et al:Arch Dermatol 132:425, 1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら