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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科65巻6号

2011年05月発行

症例報告

エタネルセプトとメトトレキサートにより治癒した関節リウマチに伴う壊疽性膿皮症の1例

著者: 松尾沙緒里12 川崎里奈子1 黒田潤1 榊原章浩1 室慶直1 富田靖1 石黒直樹3

所属機関: 1名古屋大学皮膚科学教室 2成田記念病院皮膚科 3名古屋大学整形外科学教室

ページ範囲:P.447 - P.451

文献概要

要約 60歳,男性.38歳時より発症した関節リウマチのため両上下肢の関節拘縮があり,57歳時より下腿の壊疽性膿皮症を繰り返すようになった.関節リウマチの治療に使用される抗TNF-α製剤は壊疽性膿皮症に対し有効性が示唆されている.自験例ではエタネルセプト50mg/週とメトトレキサート6mg/週を投与し,1週後より皮膚潰瘍周囲から上皮化を認め,14週後に治癒した.壊疽性膿皮症に対する抗TNF-α療法は確立されていないが,エタネルセプトとメトトレキサートの併用も有用な方法と考えた.

参考文献

1) Bhat RM:Indian J Dermatol Leprol 70:329, 2004
2) Brooklyn TN, et al:Gut 55:505, 2006
3) McGowan JW, et al:J Drugs Dermatol 3:441, 2004
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5) Jacob SE, et al:Int J Dermatol 47:192, 2008
6) Deni V, et al:Int J Low Extrem Wounds 6:108, 2007
7) 野澤 智,他:Jpn J Clin Immunol 31:454, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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