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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科65巻8号

2011年07月発行

文献概要

症例報告

大量免疫グロブリン静注療法によりステロイドを減量しえた尋常性天疱瘡の1例

著者: 尾上ひろみ1 松﨑大幸1 太田真由美1 竹内常道1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属柏病院皮膚科

ページ範囲:P.589 - P.592

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要約 62歳,男性.20年前に尋常性天疱瘡を発症し,プレドニゾロン15~25mg/日などで治療されていた.ステロイドパルス療法を1回受け,長期投与されたステロイドの副作用によりヘルペス性髄膜炎を伴う細菌性肺炎や糖尿病,骨折を発症した.その後,約2年前より大量免疫グロブリン静注療法を1年7か月間に9回施行したところ,プレドニゾロンを20mg/日より10mg/日に減量できた.IVIGは自験例に対しステロイド減量効果を示し,今後はステロイド剤の重篤な副作用の回避が期待された.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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