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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科65巻8号

2011年07月発行

症例報告

後天性特発性全身性無汗症の1例

著者: 馬場まゆみ1 小野孝彦2 服部隆一2 橋爪秀夫3

所属機関: 1市立島田市民病院皮膚科 2市立島田市民病院総合診療科 3浜松医科大学皮膚科

ページ範囲:P.611 - P.614

文献概要

要約 36歳,男性.労作時のうつ熱と無汗を自覚し,当科を受診した.無汗部の皮膚生検では,汗腺周囲にCD4陽性リンパ球の浸潤を確認し,後天性特発性全身性無汗症と診断した.ステロイドパルス療法を計3クール施行し,発汗量は増加した.経過中にコリン性蕁麻疹を発症した.無汗範囲が広く,また無汗症状出現より遅れてコリン性蕁麻疹を合併するなど,過去の報告例より経過が複雑であったが,ステロイドパルス療法にて症状の改善が得られた.

参考文献

1) 常深祐一郎,他:臨皮 56:936, 2002
2) 中里良彦:J Visual Dermatol 7:1010, 2008
3) 梅原康次,他:臨皮 64:303, 2010
4) 中里良彦:臨床神経学 47:119, 2007
5) 久保田典子,他:第74回日皮会東部支部学術大会プログラム・抄録集,p178, 2010
6) 八木洋輔,他:皮膚臨床 52:863, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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