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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科65巻9号

2011年08月発行

文献概要

症例報告

同種皮膚移植に自家皮膚移植を併用した広範囲熱傷の1例

著者: 五十嵐可奈子1 田中英一郎1 伊藤明子1 伊藤雅章1

所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学分野

ページ範囲:P.659 - P.663

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要約 43歳,男性.化学工場の爆発事故の発火源近くで作業しており,全身に熱傷を負い,同日当院ICUに入院した.熱傷面積80%(Ⅱ度30%,Ⅲ度50%)であった.熱傷性ショックに対応後,受傷8日目にスキンバンクより提供された凍結皮膚による同種皮膚移植と自家分層植皮を行った.その結果,熱傷性ショックから離脱でき,また敗血症の併発が予防され,救命しえた.同種皮膚由来の表皮は,一時的に生着して,広範囲熱傷患者の救命率が向上するとされる.同種皮膚移植に関する保険収載の整備,国からの公的補助が望まれる.

参考文献

1) 木所昭夫:熱傷治療マニュアル,中外医学社,p4, 2007
2) 榊 聖樹,他:救急・集中治療 16:707, 2004
3) 田中秀治,他:形成外科 43:1103, 2000
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5) 田中秀治,他:MEDICO 32:425, 2001
6) 仲沢弘明:PEPARS 34:45, 2009
7) 田中秀治,他:熱傷 35:182, 2009
8) 明石優美,他:熱傷 35:182, 2009
9) 金子 剛:熱傷 35:185, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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