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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科66巻1号

2012年01月発行

文献概要

症例報告

血圧低下を起こしたエイ刺症

著者: 小南賢吉郎1 芦澤かがり1

所属機関: 1国家公務員共済組合連合呉共済病院皮膚科

ページ範囲:P.24 - P.26

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要約 36歳,男性.飼育していたエイに刺され,当院を受診した.強い疼痛によるしびれ,気分不良,嘔気を認めた.温浴により,2時間で痛みが消失した.血圧は前医で131/88mmHg,当院では107/64mmHgまで低下した.エイの激痛は鎮痛剤でもなかなか抑えられず,吐き気,嘔吐,めまい,冷や汗,下痢,血圧低下,徐脈,不整脈などの循環障害,ショックなどの全身症状,後に難治性潰瘍を起こすことがある.外科的処置とX線で棘,棘の鞘の残存物を探し温浴,デブリードメントなどでの加療を行うことになる.生命を脅かす危険をはらんでいるが,本邦では医師の側に知識が少ないとされるため知っておくべき疾患である.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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