症例
患 者:56歳,女性
主 訴:左額部,左前腕の有痛性紅斑
家族歴・既往歴:特記すべきことなし.
現病歴:初診の10年前から関節痛,口腔内アフタ,毛囊炎,下肢の圧痛を伴う結節の出没を繰り返していた.しかし眼科的な所見はみられなかった.初診の1週間前から発熱とともに左額部,左前腕に有通性の紅斑が出現した.
現 症:左額部,左前腕に境界明瞭,軽度隆起し浮腫性で圧痛のある浸潤性紅斑を認めた(図1a,b).
雑誌目次
臨床皮膚科66巻11号
2012年10月発行
雑誌目次
連載 Clinical Exercise・62
Q考えられる疾患は何か?
著者: 米田和史
ページ範囲:P.843 - P.844
症例報告
VII型コラーゲン自己抗体陽性であった狭義の水疱性エリテマトーデスの1例
著者: 藤原明子 , 盛山吉弘 , 戸田孝之 , 古賀浩嗣 , 橋本隆
ページ範囲:P.846 - P.851
要約 46歳,男性.6年前に光線過敏,蝶型紅斑,関節炎があり,腎障害WHO分類VB型で全身性エリテマトーデスと診断され,プレドニゾロン(PSL)30mg/日内服加療を開始された.ここ数年間PSL 11~15mg/日で病勢は落ち着いていた.2009年8月,強い掻痒感を伴う爪甲大までの紅斑が顔面を除く全身に多発,一部水疱化したため紹介され受診した.病理組織は表皮下水疱であり,水疱内および真皮上層に好中球主体の炎症細胞が多数浸潤,蛍光抗体直接法は基底膜にIgG,IgA,IgM,C3が線状沈着し,間接法では真皮側にIgG,IgAが沈着,免疫ブロット法で抗VII型コラーゲン抗体陽性であった.以上から狭義の水疱性エリテマトーデスと診断した.PSLを20mg/日へ増量,ステロイド外用も併用したが水疱新生が続き,DDS 75mg/日を追加投与したところ翌日より掻痒感と水疱新生は止み著効した.DDS 25mg隔日投与まで漸減したが再発はない.抗VII型コラーゲン抗体陽性の症例は検索する限り6例目で,非常に稀な症例と考えた.
インフリキシマブ治療中に再発がみられ,メトトレキサート内服併用が奏効した尋常性乾癬の2例
著者: 吉村紫 , 筒井清広
ページ範囲:P.853 - P.856
要約 既存治療で皮疹の改善が得られなかった尋常性乾癬の2症例(PASIスコア37.2,34.4)に,インフリキシマブ投与を行い,投与3回目および2回目でPASIスコア改善率75%を達成した.しかし,それぞれ6週後,49週後に全身に再発を認めた.インフリキシマブ投与間隔を7週間に短縮し,メトトレキサートの内服(6mg/週)併用を開始しPASIスコアの改善が得られた.本邦の乾癬における生物学的製剤の使用指針では生物学的製剤とメトトレキサートの併用は推奨されていないが,副作用の発現に注意すればインフリキシマブ投与中の2次無効例への対処法の1つとして有用であると考え報告した.
尿漏れパッド接触部位にみられた臀部肉芽腫の1例
著者: 中森利枝 , 中井大介 , 水野麻衣 , 巽一啓 , 馬渕恵理子 , 池上隆太
ページ範囲:P.857 - P.860
要約 96歳,女性.施設入居中で寝たきり状態.初診の1年以上前から頻回の尿失禁がみられた.2008年6月ごろ外陰部に皮疹が出現し,拡大傾向を認めた.臀部の尿漏れパッドが接する部位に一致して灰白色~赤褐色の丘疹,結節が局面となり敷石状の外観を呈していた.尿検査では
発疹性黄色腫の1例
著者: 深谷早希 , 石川武子 , 大西誉光 , 渡辺晋一
ページ範囲:P.861 - P.864
要約 50歳,男性.父親の兄弟に高脂血症があり,本人も30歳台より高脂血症を指摘されていた.3か月前に自覚症状のない小丘疹が右肘頭部と手に出現し増数した.現症では,粟粒大から半米粒大までの黄色から紅色の小丘疹が右肘頭部に集簇し,同様の皮疹が手にも散在していた.総コレステロール410mg/dl,トリグリセリド3,430mg/dlと著明な高脂血症を認めた.病理組織像では真皮浅層の血管周囲にリンパ球,組織球が主体の炎症細胞浸潤を認めた.泡沫細胞も少数混在し,細胞質中の脂肪滴の表面蛋白であるアディポフィリンに対する抗体で陽性に染色された.薬物療法は行わず食事療法のみで皮疹は消失した.発疹性黄色腫は高トリグリセリド血症に伴う重要なデルマドロームである.また,病理組織所見で泡沫細胞は少なく,抗アディポフィリン抗体による染色が診断の一助となる.
異型ポルフィリン症の1例
著者: 山田英明 , 中尾由絵 , 中野創 , 澤村大輔 , 上出良一
ページ範囲:P.865 - P.869
要約 36歳,女性.異型ポルフィリン症の1例を報告した.3年前より前腕伸側末梢から手背にかけて小外傷でびらん,瘢痕,色素沈着を生じやすくなった.最近になり全身倦怠感が出現した.血中プロトポルフィリンは125μg/dl RBCと軽度上昇,尿中ウロポルフィリン正常,尿中コプロポルフィリン471μg/g/Crと高値,また糞便中にコプロポルフィリンIは892μg/24h,コプロポルフィリンIIIは6,968μg/24hと高値であった.病理組織学的所見では表皮真皮境界部,真皮上層の毛細血管周囲,汗管周囲にPAS染色陽性物質の沈着を認めた.遺伝子検索でプロトポルフィリノーゲン酸化酵素の突然変異(イントロン6のc.616+1G>A)があり,異型ポルフィリン症と診断した.露光部の陳旧性瘢痕,神経症状を認める場合は,本症を想起して検索する必要がある.
右大腿部に発生したatypical lipomatous tumorの1例
著者: 鈴木亜希 , 佐々木哲雄 , 酒井文子 , 山本悠飛 , 宮川まみ , 竹下芳裕 , 池澤善郎 , 田中一郎 , 北村創
ページ範囲:P.871 - P.874
要約 76歳,男性.約1年半前より右鼠径部から大腿に皮下腫瘤を自覚し,徐々に拡大した.初診時約15cm大の表面常色,弾性軟の皮下腫瘤を認めた.MRI T1,T2強調画像にて均一な高信号を示し,内部に隔壁構造を伴う腫瘤が右鼠径部から大腿内側筋肉内に存在した.生検組織にて大小不同の成熟脂肪細胞と異型な間質細胞を認め,atypical lipomatous tumorと診断し全摘術を施行した.半年後の現在まで局所再発や転移は認めていない.自験例ではMRI所見から本症を疑い,生検組織にて術前の診断が可能であった.比較的大型な皮下腫瘤では脂肪肉腫の可能性も考え,CTやMRIなどの画像検査が有用であると思われる.
足底に生じた筋上皮腫の1例
著者: 水谷友哉 , 村尾和俊 , 久保宜明 , 宮岡由規
ページ範囲:P.875 - P.878
要約 29歳,男性.初診の7年前より左足底に皮下腫瘤があり,徐々に大きくなってきた.初診時,左足底に直径約20mm,半球状に隆起する弾性硬の皮下腫瘍があり,下床との可動性は良好で,自覚症状はなかった.病理組織学的には真皮内の境界明瞭な結節性病変であり,ムチンを豊富に含んだ間質と形質細胞様の腫瘍細胞,いわゆるplasmacytoid cellが集簇した胞巣とからなり,管腔構造はみられなかった.腫瘍細胞は免疫組織学的にケラチン,ビメンチン,S100蛋白が陽性,一部ではα-SMAも陽性であった.以上より本症例を足底に生じた筋上皮腫と診断した.皮膚に生じた筋上皮腫は非常にまれである.
多発性成人型黄色肉芽腫の1例
著者: 奥野愛香 , 遠藤雄一郎 , 吉川義顕
ページ範囲:P.879 - P.883
要約 19歳,女性.初診の8か月前より,特に誘因なく四肢,体幹に直径1~4mmの黄橙色調丘疹が散在性に多発してきたため,2010年5月中旬当科を受診した.病理組織検査のHE染色では,真皮上層から中層にかけて組織球の密な浸潤と局所的なリンパ球の浸潤を認め,Touton型巨細胞も認めた.免疫染色では,増殖している細胞はCD4,CD68,第XIIIa因子が陽性で,CD1a,S100は陰性であった.以上の臨床像と病理組織所見より多発性成人型黄色肉芽腫と診断した.血液検査,胸部X線,眼科受診では,異常は認めなかった.本症例の鑑別疾患として,丘疹性黄色腫,播種状黄色腫,汎発性発疹性組織球腫,多中心性細網組織球症,progressive nodular histiocytoma,発疹性黄色腫を挙げ,その鑑別に関して考察し,さらに多発性成人型黄色肉芽腫の文献的考察を行った.
成人に発症した多発性黄色肉芽腫の1例
著者: 山下紘子 , 堀口麻有子 , 福田恭子 , 西尾晴子 , 落合豊子
ページ範囲:P.885 - P.889
要約 28歳,男性.約1年前,39℃の発熱があり,その数日後,発疹が体幹に多発した.初診時,体幹,四肢を中心に,赤褐色の小結節が孤立性に多発していた.粘膜疹はなく,眼症状や尿崩症はない.臨床検査所見で白血病や高脂血症の合併はなく,内臓悪性腫瘍の合併もなかった.病理組織所見では真皮内にTouton型多核巨細胞を混ずる組織球,泡沫細胞,リンパ球の浸潤がみられた.皮疹発症後2年目の現在,一部の結節は平坦化しているが,新生もみられている.成人の多発例における自然消退の可能性については不明な点が多く,今後も悪性腫瘍の合併に注意し,長期間の経過観察が必要である.
母斑性基底細胞癌症候群の1例
著者: 崎山とも , 平井郁子 , 笠井弘子 , 木花光
ページ範囲:P.891 - P.894
要約 39歳,男性.先天性水頭症の既往があった.2年前より左側頭部に黒色斑が出現した.増大し,出血も伴うようになったため受診した.初診時左側頭部に,径3cm,高さ1cmの表面の大部分はびらんし,辺縁は部分的に黒色調の広基有茎性腫瘤を認めた.病理組織像は基底細胞癌であった.他にも頭部,顔面に基底細胞癌が多発していた.掌蹠に小陥凹,顎骨囊腫,二分肋骨,大脳鎌の石灰化などを認めたため,母斑性基底細胞癌症候群(nevoid basal cell carcinoma syndrome:NBCCS)と診断した.家族に同症状はなかった.特にNBCCSで基底細胞癌が巨大化しやすいとはいわれていないが,自験例では発育が早いと推測された.自験例のように巨大化することを防ぐためには,早期の診断と治療が重要である.若年者のNBCCS患者の診断の契機となる受診理由は,多発性顎骨囊腫が多い.多発性顎骨囊腫を有する患者に基底細胞癌を認めた場合には,掌蹠小陥凹,奇形に留意する必要がある.
広範囲の表皮内に腫瘍細胞を認めた踵部悪性黒色腫の1例
著者: 磯久太郎 , 若林祐輔 , 小森敏史 , 浅井純 , 竹中秀也 , 加藤則人
ページ範囲:P.895 - P.898
要約 75歳,男性.2年前より,右足踵外側に鱗屑を伴う淡い褐色斑を自覚していた.出血を伴うようになったため,近医で切除生検を受け,悪性黒色腫と診断された.当科で手術を施行したが,断端陰性を得るのに合計3回の手術を行い,6cmものマージンを必要とした.病理組織では広範囲の表皮内,特に汗管部に腫瘍細胞の胞巣を認めた.末端黒子型の悪性黒色腫では,肉眼で色素を認める部位より2cm以上の範囲に腫瘍細胞が存在することがあるため注意を要する.
指状嵌入細胞肉腫(interdigitating dendritic cell sarcoma)の1例
著者: 辻奈苗 , 山際秋沙 , 谷口芳記 , 三井泰 , 奈良佳治
ページ範囲:P.899 - P.903
要約 33歳,男性.2009年7月頃より,頸部の有痛性リンパ節腫脹,発熱があった.抗生剤を投与したが改善せず,徐々にリンパ節は鶏卵大に増大した.顔面には痂皮を付着した赤色丘疹が多数出現したため,2009年8月当科を初診した.両頰部,前額部にかけて,一部痂皮を伴う紅色丘疹と,左頰骨の腫脹,および両下顎にクルミ大のリンパ節腫大を認めた.CT上,両側耳下腺内に2cmまでの腫大した複数のリンパ節と,両側内深頸領域,下顎部,鎖骨窩にも腫大したリンパ節が散在していた.血液検査では,白血球数の上昇と軽度の肝機能障害があった.また,可溶性IL-2レセプターも959U/mlと上昇していた.頰部丘疹より皮膚生検した.病理は真皮を主体として,明るく,ややくびれのある核を有する組織球様細胞と,非特異的なリンパ球浸潤を認め,免疫組織検査にて,組織球様の細胞はS100,CD68(KP-1)を発現し,CD1a,leukocyte common antigen,HBM45は陰性であった.組織像,免疫組織検査の結果からは指状嵌入細胞肉腫と診断した.指状嵌入細胞肉腫は稀な疾患であるが,皮膚症状が主訴となる可能性も念頭に置き,診断を進める必要がある.本症例においては,皮膚生検が診断に有用であった.
皮膚Rosai-Dorfman病の1例
著者: 池田大志 , 高橋玲子 , 箭原弘典 , 田中厚 , 宮崎和廣
ページ範囲:P.904 - P.908
要約 51歳,女性.初診の1か月前より右頰部に自覚症状を伴わない紅色結節が出現した.初診時,右頰部に径10mmの半球状紅色結節を認め,有棘細胞癌,Merkel細胞癌,皮膚リンパ球腫などを鑑別に挙げて切除した.病理組織学的所見では,真皮から脂肪織にかけて稠密な細胞浸潤を認めた.浸潤細胞は大型の組織球が中心で,その細胞質内に無傷の好中球,リンパ球,形質細胞などの取り込み(emperipolesis)が明瞭であった.免疫組織化学染色では大型の組織球はS100蛋白が陽性,CD1aが陰性であった.発熱,頸部リンパ節腫脹,他臓器所見を認めず,病理組織学的所見と合わせて皮膚Rosai-Dorfman病と診断した.自験例を含め本邦で報告された11例について検証したところ,いずれも予後は良好であった.
上顎外歯瘻の1例
著者: 林耕太郎 , 福安厚子 , 石川武子 , 大西誉光 , 渡辺晋一
ページ範囲:P.909 - P.912
要約 92歳,男性.2か月程前に左鼻部の自覚症状のない皮疹に気付いた.経過中に排膿があり,近医で抗生剤を内服したが改善しなかった.初診時,左鼻翼基部に米粒大で類円形,辺縁明瞭でうち抜き様の潰瘍を認めたが,2週後には波動を触れるドーム状の米粒大の赤褐色結節へ変化した.歯科にて上顎左犬歯の残根を触知し,オルトパントモグラフィーで同歯根部に透亮像が観察された.抜歯を行い皮膚との交通を確認し,上顎外歯瘻と診断した.抜歯2か月後には瘻孔は自然閉鎖した.上顎外歯瘻は,内歯瘻を起こしやすい臼歯よりも犬歯に起因することが多く,上顎犬歯の歯性病変自体の頻度が低いことから上顎外歯瘻の頻度もかなり低くなっていると考えた.
下肢の暗紫紅色結節により判明した骨髄異形成症候群の1例
著者: 今泉牧子 , 北見由季 , 秋山正基 , 飯島正文 , 松田功 , 矢持淑子 , 仲田佳子
ページ範囲:P.913 - P.917
要約 96歳,女性.初診の1か月半前より両下肢に紅斑,紫紅色斑が出現し,増数したため当科を紹介され受診した.初診時,両下肢に小豆大までの軽度隆起した暗紫紅色結節と紫斑が多発散在していた.血液検査所見では白血球2,100/μl,赤血球271×104/μl,血小板12.6×104/μl,芽球3%,巨核球0.5/100白血球,Auer小体の出現を認めた.結節の病理組織学的所見では,真皮上層から一部皮下組織までにほぼびまん性に細胞が浸潤していた.浸潤細胞はN/C比の高い,類円形の核をもつ小型細胞で,核に異型,くびれ,分裂像も散見された.末梢血所見と骨髄所見より骨髄異形成症候群(RAEB-2)と診断され,皮疹は特異疹と考えた.骨髄異形成症候群に特異疹をきたすことは少ないが,出現時は白血病化や予後不良を示唆する可能性が高い.そのため皮膚生検を施行し,病理組織学的検討を行うことが,予後,治療方針の決定の助けとなりうるであろう.
治療
外傷に関連して発症した皮膚潰瘍に対する移動式陰圧維持管理装置を用いた植皮術
著者: 徳永茉以 , 伊賀那津子 , 登谷昌美 , 遠藤雄一郎 , 藤澤章弘 , 谷岡未樹 , 宮地良樹
ページ範囲:P.919 - P.923
要約 症例1:72歳,女性.右踵部剝離骨折に対するギプス固定を契機に生じた右足背潰瘍・皮膚壊死に対して,デブリードマンを施行し,右足背の大部分を占める潰瘍が残った.下腿に重度の血流障害は認めず,局所の骨髄炎や筋・腱の壊死もなかった.陰圧閉鎖療法を用いて肉芽形成促進と植皮片固定を施行し,良好な植皮生着を認めた.症例2:84歳,女性.熱傷受傷後,約1か月経過しても治癒遷延している皮膚潰瘍が残存した.血流評価にて両下腿とも閉塞性動脈硬化症の所見を認めたため,経皮経管的血管形成術を施行した.両下腿ともに血流の改善を認めた.その後,両足の皮膚潰瘍に対する植皮術を施行した.陰圧閉鎖療法を用いて植皮片を固定し,良好な植皮生着を認めた.難治性の皮膚潰瘍や植皮片の固定が難しい症例に対して,陰圧閉鎖療法はその有効性が期待できる.
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欧文目次 フリーアクセス
ページ範囲:P.841 - P.841
文献紹介 ペプチドグリカンによる関節炎モデルマウスにおいてNucleotide-Binding Oligomerization Domain 2(NOD2)とToll-like Receptor 2(TLR2)は独立して炎症に寄与する フリーアクセス
著者: 中山香織
ページ範囲:P.883 - P.883
関節炎,皮膚炎,ぶどう膜炎を三徴とする自己炎症性疾患であるBlau syndromeは,パターン認識受容体であるNOD2に遺伝子変異がある.NOD2は細菌壁成分であるペプチドグリカンの基本構造にあたるMDPを認識すると,NFκBを活性化し炎症を起こす.Crohn病でもNOD2に遺伝子変異を認め,大腸炎モデルマウスの実験ではMDPによるNOD2の活性化はTLRによる炎症反応に抑制的に働くことが示されている.
今回著者らはNOD-2の関節炎における作用,TLR-2とNOD-2の相互関係について調べている.PG,MDP,MDPの構造を持たないTLR-2アゴニストであるPam3CSK4の関節注射と,NOD2,TLR-2,TLRのアダプター分子であるMyD88それぞれのノックアウトマウスを用い研究が行われた.結果,PGによる関節炎では3種すべてのノックアウトマウスで炎症が起こらず,TLR2,NOD2とも炎症に重要な役割があることがわかった.一方,Pam3CSK4による関節炎ではNOD2のノックアウトマウスはコントロールと同程度の炎症を起こしたことから,MDP非存在下ではTLR2の炎症を抑制しないことが示唆された.逆に,MDPとTLR2,MyD88のノックアウトマウスを用いた実験でもコントロールと同様の炎症が起きたことからTLR2もNOD2に影響しないことも示唆された.
文献紹介 IgG4関連疾患におけるIgG4の役割 フリーアクセス
著者: 笠井弘子
ページ範囲:P.889 - P.889
IgG4関連疾患は近年本邦より発信された疾患概念であり,IgGのサブクラスの1つであるIgG4が中心的役割を担う.IgG4は非常に特徴的な構造を持ち,他の免疫グロブリンと異なり,H鎖間におけるヒンジ部分の共有結合がなく,CH3領域の非共有結合も弱い.そのため,H鎖間が容易に解離し,H鎖とL鎖の一対はFc領域を介して他の一対と再結合しキメラ分子を構成する‘half antibody exchange’という特殊な形をとる.他のIgGが2つのFab領域で抗原と結合するのに対し,IgG4では抗原はどちらか一方のFab領域としか結合できないため,IgG4の抗原結合部位は1か所のみとなる.
IgG4はIgEと同様に,Th2サイトカインにより産生を促進される.C1qとの結合が弱く,また,先述のように抗原との結合部位が1か所しかないこともあり,補体活性化作用がない.さらに,単球,好中球の膜上に存在するFcγRIIa,FcγRIIIbには結合しないため,細胞性免疫を十分に活性化させることができない.また,IgG1,IgEとも競合することが判明している.そのため,抗原刺激が補体活性,アレルギー反応を減弱させることから,アレルギー性疾患ではIgEを下げ炎症を抑える方向に働くといわれている.
書評 ―総編集:古江増隆/専門編集:大槻マミ太郎―皮膚科臨床アセット10巻 ここまでわかった 乾癬の病態と治療 フリーアクセス
著者: 塩原哲夫
ページ範囲:P.927 - P.927
今,乾癬の治療が熱い.学会でも乾癬と生物学的製剤のセミナーは,いつも満員の盛況である.現在のところ,各種生物学的製剤を自由に使えるのは,大学と総合病院など一部の施設だけであることを考えると,この状況は驚くべきことである.同じ慢性炎症性疾患でありながら,いつも話題に事欠かないアトピー性皮膚炎と違って,乾癬がこのような一般的なブームの対象となったことはなかったのではあるまいか.しかし基礎研究の対象としての乾癬は古くから多くの研究者を惹きつけており,その積み重ねはアトピー性皮膚炎を大きく上回る.
そんな状況が,ここへ来て大きく変わった.それは何と言っても,Kruegerらのグループにより明らかにされたTIP DC,Th17細胞説が,単なる研究室レベルの仮説ではなく,それらの細胞の働きを抑制することが実際の治療法として極めて有用であることが明らかになったからに他ならない.アトピー性皮膚炎において,いくらセラミドやフィラグリンの異常が注目されても,それが直ちに劇的な効果を生み出す薬剤の開発にはつながらなかったことと比べて見ると良い.乾癬においては,まさに仮説が仮説でなくなったのである.
書評 ―著:尾身 茂―WHOをゆく―感染症との闘いを超えて フリーアクセス
著者: 堀田力
ページ範囲:P.928 - P.928
読みはじめたら止まらなくなった.そこらの小説より,ずっと面白い.
「医学」という言葉の人間味に魅かれて医学を志した筆者は,「地域医療」という言葉にひかれて自治医科大学に進み,離島勤務を経て,WHO(世界保健機関)に飛び込む.
次号予告 フリーアクセス
ページ範囲:P.929 - P.929
投稿規定 フリーアクセス
ページ範囲:P.930 - P.931
あとがき フリーアクセス
著者: 塩原哲夫
ページ範囲:P.932 - P.932
年取って感動することがなくなったと嘆く人は少なくない.確かに風景や芸術に触れての感動は,若い頃に比べて減ってきたかもしれない.それは,若いときの感動が未経験のものを体験したという,ある意味単純なものだからである.それに対し,年を経ての感動は今までの人生経験の積み重ねの上に成り立つもので,これまで見過ごしてきた何気ないもののなかに見つけることが多い.自分がこんな小さな出来事に感動するようになるとは,若い頃は夢想だにしなかった.例えば,いつも教わる立場だった若い教室員が研修医などを立派に指導している姿を見たときの感動は,年取ったからこそ味わえる感動だと思っている.
日本画家の千住博氏によると,彼が画を描くのは自分の感動や悦びを,見る人と共有したいという願いからなのだという.確かに,音楽にしろ絵画にしろ,素晴らしい芸術作品に触れたとき,人は身動きできなくなるほどの感動を味わう.それは恐らくその作品の制作者の感動が,受け手に正しく伝わった瞬間なのであろう.逆に言えば,多くの人々に共有されるような感動を与えられる作品こそが,時代を超えて生き続ける芸術なのであろう.
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基本情報
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42巻9号(1988年9月発行)
42巻8号(1988年8月発行)
42巻7号(1988年7月発行)
42巻6号(1988年6月発行)
42巻5号(1988年5月発行)
42巻4号(1988年4月発行)
42巻3号(1988年3月発行)
42巻2号(1988年2月発行)
42巻1号(1988年1月発行)
41巻13号(1987年12月発行)
41巻12号(1987年11月発行)
41巻11号(1987年10月発行)
41巻10号(1987年9月発行)
41巻9号(1987年8月発行)
41巻8号(1987年7月発行)
41巻7号(1987年6月発行)
41巻6号(1987年5月発行)
41巻5号(1987年5月発行)
41巻4号(1987年4月発行)
41巻3号(1987年3月発行)
41巻2号(1987年2月発行)
41巻1号(1987年1月発行)
40巻12号(1986年12月発行)
40巻11号(1986年11月発行)
40巻10号(1986年10月発行)
40巻9号(1986年9月発行)
40巻8号(1986年8月発行)
40巻7号(1986年7月発行)
40巻6号(1986年6月発行)
40巻5号(1986年5月発行)
40巻4号(1986年4月発行)
40巻3号(1986年3月発行)
40巻2号(1986年2月発行)
40巻1号(1986年1月発行)
39巻12号(1985年12月発行)
39巻11号(1985年11月発行)
39巻10号(1985年10月発行)
39巻9号(1985年9月発行)
39巻8号(1985年8月発行)
39巻7号(1985年7月発行)
39巻6号(1985年6月発行)
39巻5号(1985年5月発行)
39巻4号(1985年4月発行)
39巻3号(1985年3月発行)
39巻2号(1985年2月発行)
39巻1号(1985年1月発行)
38巻12号(1984年12月発行)
38巻11号(1984年11月発行)
38巻10号(1984年10月発行)
38巻9号(1984年9月発行)
38巻8号(1984年8月発行)
38巻7号(1984年7月発行)
38巻6号(1984年6月発行)
38巻5号(1984年5月発行)
38巻4号(1984年4月発行)
38巻3号(1984年3月発行)
38巻2号(1984年2月発行)
38巻1号(1984年1月発行)
37巻12号(1983年12月発行)
37巻11号(1983年11月発行)
37巻10号(1983年10月発行)
37巻9号(1983年9月発行)
37巻8号(1983年8月発行)
37巻7号(1983年7月発行)
37巻6号(1983年6月発行)
37巻5号(1983年5月発行)
37巻4号(1983年4月発行)
37巻3号(1983年3月発行)
37巻2号(1983年2月発行)
37巻1号(1983年1月発行)
36巻12号(1982年12月発行)
36巻11号(1982年11月発行)
36巻10号(1982年10月発行)
36巻9号(1982年9月発行)
36巻8号(1982年8月発行)
36巻7号(1982年7月発行)
36巻6号(1982年6月発行)
36巻5号(1982年5月発行)
36巻4号(1982年4月発行)
36巻3号(1982年3月発行)
36巻2号(1982年2月発行)
36巻1号(1982年1月発行)
35巻12号(1981年12月発行)
35巻11号(1981年11月発行)
35巻10号(1981年10月発行)
35巻9号(1981年9月発行)
35巻8号(1981年8月発行)
35巻7号(1981年7月発行)
35巻6号(1981年6月発行)
35巻5号(1981年5月発行)
35巻4号(1981年4月発行)
35巻3号(1981年3月発行)
35巻2号(1981年2月発行)
35巻1号(1981年1月発行)
34巻12号(1980年12月発行)
34巻11号(1980年11月発行)
34巻10号(1980年10月発行)
34巻9号(1980年9月発行)
34巻8号(1980年8月発行)
34巻7号(1980年7月発行)
34巻6号(1980年6月発行)
34巻5号(1980年5月発行)
34巻4号(1980年4月発行)
34巻3号(1980年3月発行)
34巻2号(1980年2月発行)
34巻1号(1980年1月発行)
33巻12号(1979年12月発行)
33巻11号(1979年11月発行)
33巻10号(1979年10月発行)
33巻9号(1979年9月発行)
33巻8号(1979年8月発行)
33巻7号(1979年7月発行)
33巻6号(1979年6月発行)
33巻5号(1979年5月発行)
33巻4号(1979年4月発行)
33巻3号(1979年3月発行)
33巻2号(1979年2月発行)
33巻1号(1979年1月発行)
32巻12号(1978年12月発行)
32巻11号(1978年11月発行)
32巻10号(1978年10月発行)
32巻9号(1978年9月発行)
32巻8号(1978年8月発行)
32巻7号(1978年7月発行)
32巻6号(1978年6月発行)
32巻5号(1978年5月発行)
32巻4号(1978年4月発行)
32巻3号(1978年3月発行)
32巻2号(1978年2月発行)
32巻1号(1978年1月発行)
31巻12号(1977年12月発行)
31巻11号(1977年11月発行)
31巻10号(1977年10月発行)
31巻9号(1977年9月発行)
31巻8号(1977年8月発行)
31巻7号(1977年7月発行)
31巻6号(1977年6月発行)
31巻5号(1977年5月発行)
31巻4号(1977年4月発行)
31巻3号(1977年3月発行)
31巻2号(1977年2月発行)
31巻1号(1977年1月発行)
30巻12号(1976年12月発行)
30巻11号(1976年11月発行)
30巻10号(1976年10月発行)
30巻9号(1976年9月発行)
30巻8号(1976年8月発行)
30巻7号(1976年7月発行)
30巻6号(1976年6月発行)
30巻5号(1976年5月発行)
30巻4号(1976年4月発行)
30巻3号(1976年3月発行)
30巻2号(1976年2月発行)
30巻1号(1976年1月発行)
29巻12号(1975年12月発行)
29巻11号(1975年11月発行)
29巻10号(1975年10月発行)
29巻9号(1975年9月発行)
29巻8号(1975年8月発行)
29巻7号(1975年7月発行)
29巻6号(1975年6月発行)
29巻5号(1975年5月発行)
29巻4号(1975年4月発行)
29巻3号(1975年3月発行)
29巻2号(1975年2月発行)
29巻1号(1975年1月発行)
28巻12号(1974年12月発行)
28巻11号(1974年11月発行)
28巻10号(1974年10月発行)
28巻8号(1974年8月発行)
28巻7号(1974年7月発行)
28巻6号(1974年6月発行)
28巻5号(1974年5月発行)
28巻4号(1974年4月発行)
28巻3号(1974年3月発行)
28巻2号(1974年2月発行)
28巻1号(1974年1月発行)
27巻12号(1973年12月発行)
27巻11号(1973年11月発行)
27巻10号(1973年10月発行)
27巻9号(1973年9月発行)
27巻8号(1973年8月発行)
27巻7号(1973年7月発行)
27巻6号(1973年6月発行)
27巻5号(1973年5月発行)
27巻4号(1973年4月発行)
27巻3号(1973年3月発行)
27巻2号(1973年2月発行)
27巻1号(1973年1月発行)
26巻12号(1972年12月発行)
26巻11号(1972年11月発行)
26巻10号(1972年10月発行)
26巻9号(1972年9月発行)
26巻8号(1972年8月発行)
26巻7号(1972年7月発行)
26巻6号(1972年6月発行)
26巻5号(1972年5月発行)
26巻4号(1972年4月発行)
26巻3号(1972年3月発行)
26巻2号(1972年2月発行)
26巻1号(1972年1月発行)
25巻13号(1971年12月発行)
特集 小児の皮膚疾患
25巻12号(1971年12月発行)
25巻11号(1971年11月発行)
25巻10号(1971年10月発行)
25巻9号(1971年9月発行)
25巻8号(1971年8月発行)
25巻7号(1971年7月発行)
特集 基底膜
25巻6号(1971年6月発行)
25巻5号(1971年5月発行)
25巻4号(1971年4月発行)
25巻3号(1971年3月発行)
25巻2号(1971年2月発行)
25巻1号(1971年1月発行)
24巻12号(1970年12月発行)
24巻11号(1970年11月発行)
24巻10号(1970年10月発行)
24巻9号(1970年9月発行)
24巻8号(1970年8月発行)
24巻7号(1970年7月発行)
24巻6号(1970年6月発行)
24巻5号(1970年5月発行)
24巻4号(1970年4月発行)
24巻3号(1970年3月発行)
24巻2号(1970年2月発行)
24巻1号(1970年1月発行)
23巻12号(1969年12月発行)
23巻11号(1969年11月発行)
23巻10号(1969年10月発行)
23巻9号(1969年9月発行)
23巻8号(1969年8月発行)
23巻7号(1969年7月発行)
23巻6号(1969年6月発行)
23巻5号(1969年5月発行)
23巻4号(1969年4月発行)
23巻3号(1969年3月発行)
23巻2号(1969年2月発行)
23巻1号(1969年1月発行)