文献詳細
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書評 ―総編集:古江増隆/専門編集:大槻マミ太郎―皮膚科臨床アセット10巻 ここまでわかった 乾癬の病態と治療 フリーアクセス
著者: 塩原哲夫1
所属機関: 1杏林大学・皮膚科学
ページ範囲:P.927 - P.927
文献概要
そんな状況が,ここへ来て大きく変わった.それは何と言っても,Kruegerらのグループにより明らかにされたTIP DC,Th17細胞説が,単なる研究室レベルの仮説ではなく,それらの細胞の働きを抑制することが実際の治療法として極めて有用であることが明らかになったからに他ならない.アトピー性皮膚炎において,いくらセラミドやフィラグリンの異常が注目されても,それが直ちに劇的な効果を生み出す薬剤の開発にはつながらなかったことと比べて見ると良い.乾癬においては,まさに仮説が仮説でなくなったのである.
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