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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科66巻13号

2012年12月発行

文献概要

症例報告

嚥下障害をきたした肺小細胞癌合併皮膚筋炎の1例

著者: 宮地千尋1 門馬文子1 紺野隆之1 鈴木民夫1

所属機関: 1山形大学医学部皮膚科学講座

ページ範囲:P.1054 - P.1058

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要約 71歳,男性.5か月前より顔面,両手背に掻痒を伴う紅斑と両上肢の挙上困難が出現し,嚥下障害もみられた.当科初診時,上眼瞼,頰部,鼻背,前胸部に紅斑,両側肘頭に角化性紅斑,手指背側関節面にGottron徴候,爪囲紅斑を認めた.また血液生化学検査でProGRP 204pg/ml,NSE 139.4ng/mlと高値であった.CTで腫大した右鎖骨上窩リンパ節を認め,生検により肺小細胞癌の転移と判明した.皮膚筋炎に悪性腫瘍の合併を示唆する所見として嚥下障害が指摘されており,当科での皮膚筋炎27例における嚥下障害と悪性腫瘍合併の有無を検討した.その結果,7例に嚥下障害を認め,そのうち5例で悪性腫瘍の合併がみられた.

参考文献

1) 室 慶直:最新皮膚科学大系,第9巻,中山書店,p131, 2002
2) 森 晶子,他:臨皮 52:593, 1998
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4) Salvaag E:Tidsskr-Nor-Laegeforen 114:2378, 1994
5) 二藤隆春,他:耳鼻 50:494, 2004
6) 柳 輝希,他:皮膚臨床 47:157, 2005
7) 中井大介,他:臨皮 63:137, 2009
8) 兵頭政光,他:耳鼻 50:244, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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