文献詳細
文献概要
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文献紹介 カリクレイン5はPAR2を介したTSLPの発現誘導によりNetherton症候群においてアトピー様皮疹を引き起こす
著者: 西本周平1
所属機関: 1慶應義塾大学
ページ範囲:P.227 - P.227
文献購入ページに移動 Netherton症候群はプロテアーゼインヒビターのLEKTIをコードするSPINK5遺伝子の変異によりアトピー性皮膚炎様の重度の皮膚炎を生じる疾患である.LEKTIの欠損により活性化した表皮プロテアーゼのカリクレイン5,カリクレイン7は顆粒層上部でデスモソームの異常な切断を生じ,角層の脱落や皮膚バリア機能の喪失が生じる.
従来,Netherton症候群においてアトピー様の皮疹が生じる理由として,この皮膚バリア欠損によってアレルゲンの取り込みが起こりやすくなっていることが考えられてきた.
従来,Netherton症候群においてアトピー様の皮疹が生じる理由として,この皮膚バリア欠損によってアレルゲンの取り込みが起こりやすくなっていることが考えられてきた.
参考文献
Briot A, et al:Kallikrein 5 induces atopic dermatitis-like lesions through PAR2-mediated thymic stromal lymphopoietin expression in Netherton syndrome. J Exp Med 206:1135-1147, 2009
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