文献詳細
文献概要
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文献紹介 マウスの基底細胞癌は毛包幹細胞と多種の上皮前駆細胞から生じる
著者: 福田桂太郎1
所属機関: 1慶應義塾大学
ページ範囲:P.315 - P.315
文献購入ページに移動 悪性腫瘍は,自己複製能力と増殖・分化して子孫となる細胞を作る能力の双方を有する癌幹細胞から形成されることが,多数の癌で確認されている.
基底細胞癌(basal cell carcinoma:BCC)は,結節型,表在型などの病型を問わず共通して,Hh/Gliシグナル経路の活性化が認められることが明らかにされているが,BCC癌幹細胞は解明されていない.筆者らは,Hh/Gliシグナル経路が活性化したBCC癌幹細胞のoriginが多数あり,originごとに異なる病型のBCCが形成されるのではないかと考えた.
基底細胞癌(basal cell carcinoma:BCC)は,結節型,表在型などの病型を問わず共通して,Hh/Gliシグナル経路の活性化が認められることが明らかにされているが,BCC癌幹細胞は解明されていない.筆者らは,Hh/Gliシグナル経路が活性化したBCC癌幹細胞のoriginが多数あり,originごとに異なる病型のBCCが形成されるのではないかと考えた.
参考文献
Grachtchouk M, et al:Basal cell carcinomas in mice arise from hair follicle stem cells and multiple epithelial progenitor populations:J Clin Invest 121:1768-1781, 2011
掲載誌情報