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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科66巻5号

2012年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス2012 Clinical Dermatology 2012 3.新しい検査法と診断法

ジャパニーズスタンダードアレルゲンの陽性率

著者: 鈴木加余子1 矢上晶子2 松永佳世子2

所属機関: 1刈谷豊田総合病院皮膚科 2藤田保健衛生大学医学部皮膚科学

ページ範囲:P.64 - P.69

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要約 パッチテスト施行時に持参された製品とともにスタンダードアレルゲンを同時に貼布することは原因アレルゲンを見落とさないために有用である.日本においては,1994年に日本接触皮膚炎学会でジャパニーズスタンダートアレルゲンシリーズ(1994)が設定され,2008年に日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会で,アレルゲンを見直し,ジャパニーズスタンダードアレルゲン(2008)とした.ジャパニーズスタンダードアレルゲンの1993年以降の陽性率の推移について検討したところ,金属アレルゲンの陽性率が全体に低くなっている結果であったが,試薬の調整方法が異なっていることや一部のアレルゲンは濃度・基剤が異なっていることから真の陽性率の推移については今後の検討を待たなければならない.

参考文献

1) 川村太郎,他:日皮会誌 80:301, 1970
2) Adachi A:Environ Dematol 3:140, 1996
3) Miyoshi H:Environ Dematol 4:95, 1997
4) Mitsuya K:Environ Dematol 6:199, 1999
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8) Uter W, et al:Contact Dermatitis 61:31, 2009
9) 伊佐見真実子,他:アレルギー 59:1461, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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