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特集 最近のトピックス2012 Clinical Dermatology 2012 3.新しい検査法と診断法
皮膚疾患患者のQOL―評価法と研究の現状
著者: 檜垣祐子1
所属機関: 1東京女子医科大学附属女性生涯健康センター
ページ範囲:P.82 - P.85
文献購入ページに移動要約 皮膚疾患は慢性・再発性の経過,特有の自覚症状である掻痒,外見の問題などから,患者のquality of life(QOL)に影響する.QOLの測定には,通常自記式のQOL評価尺度を用いるが,これには全般的QOL評価尺度と皮膚疾患特異的QOL評価尺度がある.近年,皮膚疾患患者のQOLについて,横断的・縦断的研究が広く行われるようになり,その結果が集積しつつある.炎症性皮膚疾患では,QOLへ影響がより深刻で,特に感情面のQOLへの影響が大きく,病変の範囲が小さい再発性性器ヘルペスでも同様の傾向を示す.QOLの評価は治療のアウトカムの指標の1つとしても用いられる.掻痒性皮膚疾患に対する非鎮静性の抗ヒスタミン剤や,痤瘡に対する内服の抗生剤などについて,治療後にQOLが改善することが示されている.皮膚疾患患者のQOLについて,その評価法と研究の現状について述べた.
参考文献
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