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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科66巻5号

2012年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス2012 Clinical Dermatology 2012 4.皮膚疾患治療のポイント

蕁麻疹診療ガイドライン(改訂版)

著者: 三原祥嗣1 秀道広1

所属機関: 1広島大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学

ページ範囲:P.104 - P.109

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要約 2011年6月に「蕁麻疹診療ガイドライン」がEBMを盛り込んだ形で全面改定された.蕁麻疹の治療においてはまず,その緊急性・重症度と病型を的確に把握し,これらの視点に基づいて治療する.そして,原因の同定と除去・回避が中心となる場合,薬物療法治療が中心となる場合など病型により治療の力点が異なること,また,治癒に至る過程として治療により当面の症状が抑制された状態を維持した過程を経る必要があることなどを,医療者と患者が共有することが重要である.特発性の蕁麻疹の治療では鎮静性の低い抗ヒスタミン薬が治療の中心であるが,症状によっては適宜,変更や増量,補助的な治療の追加や症例によっては中等量のステロイドやシクロスポリンなど試行的治療を考慮することもある.治療により症状が消失した後も一定期間予防的に抗ヒスタミン薬を内服するほうがその後の症状や再発予防に有効である.

参考文献

1) 秀 道広,他:日皮会誌 115:703, 2005
2) 秀 道広,他:日皮会誌 121:1339, 2011
3) 三原祥嗣:アレルギー 58:760, 2009
4) Zuberbier T, et al:Allergy 64:1427, 2009
5) 古川福実,他:臨皮 63:691, 2009
6) 川島 眞,幸野 健:臨皮 64:5223, 2010
7) 三原祥嗣,他:アレルギー 60:1332, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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