文献詳細
特集 最近のトピックス2012 Clinical Dermatology 2012
4.皮膚疾患治療のポイント
文献概要
要約 ほぼ連日のように繰り返し症状がみられる慢性蕁麻疹においては,膨疹とかゆみに対して十分な効果を有する抗ヒスタミン薬を症状出現の有無にかかわらず,連日予防的に継続内服して十分に症状の治まったところで,徐々に減量して休止を目標とする治療法がガイドラインでも推奨されているが,予防的に継続して内服すべき期間については,不明であった.エバスチンを用いた試験により,連日症状がみられるような例では,3か月連続して内服したほうが1か月間の連続内服よりも経過が良いことが示された.
参考文献
1) 秀 道広,他:日皮会誌 115:703, 2005
2) 秀 道広,他:日皮会誌 121:1339, 2011
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