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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科66巻5号

2012年04月発行

特集 最近のトピックス2012 Clinical Dermatology 2012

4.皮膚疾患治療のポイント

慢性蕁麻疹における抗ヒスタミン薬の予防的内服期間についてのエビデンス

著者: 川島眞1

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科

ページ範囲:P.110 - P.113

文献概要

要約 ほぼ連日のように繰り返し症状がみられる慢性蕁麻疹においては,膨疹とかゆみに対して十分な効果を有する抗ヒスタミン薬を症状出現の有無にかかわらず,連日予防的に継続内服して十分に症状の治まったところで,徐々に減量して休止を目標とする治療法がガイドラインでも推奨されているが,予防的に継続して内服すべき期間については,不明であった.エバスチンを用いた試験により,連日症状がみられるような例では,3か月連続して内服したほうが1か月間の連続内服よりも経過が良いことが示された.

参考文献

1) 秀 道広,他:日皮会誌 115:703, 2005
2) 秀 道広,他:日皮会誌 121:1339, 2011
3) 川島 眞,幸野 健:臨皮 64:523, 2010
4) 石黒直子,他:皮膚臨床 51:885, 2009
5) Leurs R, et al:Clin Exp Allergy 32:489, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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