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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科67巻4号

2013年04月発行

文献概要

症例報告

インフリキシマブとプレドニゾロンの併用が奏効した若年発症の汎発性膿疱性乾癬の1例

著者: 会沢敦子1 松山麻子1 下村裕2 伊藤雅章1

所属機関: 1新潟大学医歯学総合病院皮膚科学分野 2新潟大学大学院医歯学総合研究科遺伝性皮膚疾患講座

ページ範囲:P.317 - P.321

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要約 16歳,男性.2010年,近医皮膚科で尋常性乾癬と診断された.2011年2月,インフルエンザ罹患後に発熱し,全身に膿疱が出現した.シクロスポリン5mg/kg/日を開始されたが解熱せず,膿疱の新生が続くため,当科を紹介された.臨床および病理組織学的所見より汎発性膿疱性乾癬と診断した.シクロスポリンを中止し,プレドニゾロン(PSL)0.6mg/kg/日を投与したところ,いったん解熱し,皮疹の改善を認めた.しかし入院8日目より発熱とともに膿疱が全身に多発した.PSLを漸減,中止し,インフリキシマブ(IFX)300mg(5mg/kg/日)を開始した.投与14週目でPASI改善率75%を達成したが,4回目のIFX投与後4週目頃より再び発熱,膿疱が全身に多発した.PSL内服を再開し,29週目に1週間前倒しでIFXの投与を行ったところ,症状は改善した.その後,PSLを漸減し5mg/kg/日で投与およびIFX投与の継続で症状は安定している.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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