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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科67巻5号

2013年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス2013 Clinical Dermatology 2013 4.皮膚疾患治療のポイント

レーザーによるニキビ痕の治療

著者: 川田暁1

所属機関: 1近畿大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.124 - P.127

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要約 ニキビ痕(痤瘡瘢痕)は痤瘡が治癒した後の瘢痕をいい,陥凹した萎縮性瘢痕と隆起した肥厚性瘢痕またはケロイドに分けられる.近年,萎縮性の痤瘡瘢痕に対する赤外線によるレーザー治療の報告が増加している.レーザー治療はダウンタイムのあるアブラティブなものとダウンタイムがないか少ないノンアブラティブなものに分類される.最近の傾向としてはダウンタイムを短く副作用をできる限り少なくしたものが好まれている.作用メカニズムは赤外線のレーザー光が真皮膠原線維の水分に吸収され熱エネルギーを発生し,古い膠原線維が破壊され,新しい膠原線維が産生され(リモデリング),瘢痕が改善する.われわれは近赤外線を用いる1,450nmダイオードレーザーによって24例の痤瘡瘢痕患者に治療を行った.その結果,有効性・安全性・効果の持続性が確認できたのでここに報告するとともに,痤瘡瘢痕のレーザー治療について解説する.

参考文献

1) Kawada A:Expert Rev Dermatol 2:1, 2007
2) Ong MWS and Bashir SJ:Br J Dermatol 166:1160, 2012
3) Jacob CI, et al:J Am Acad Dermatol 45:109, 2001
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7) Noborio R, et al:Photodermatol Photoimmunol Photomed 25:3, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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