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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科67巻7号

2013年06月発行

症例報告

尿膜管膿瘍の1例

著者: 高橋菜穂美1 吉村英子1 須永亮1 足立真1

所属機関: 1関東労災病院皮膚科

ページ範囲:P.536 - P.538

文献概要

要約

 26歳,男性.初診の10日前から臍周囲に疼痛が出現した.近医で抗生剤内服治療にて加療したが改善なく,患部より排膿があり,受診した.初診時,臍部に著明な自発痛があり,軽度の発赤と淡黄色滲出液の排出を認めた.臍炎ないし尿膜管遺残膿瘍を疑い腹部造影CTを施行したところ臍と連続し腹腔内に被包化された液体貯留および膀胱頂部へと連続する索状物を認めた.尿膜管遺残症に起因した尿膜管膿瘍と診断し,洗浄ドレナージおよびセファゾリン4g/日で炎症を沈静化した後,尿膜管摘出術を施行した.尿膜管遺残症では再発性の膿瘍や尿膜管癌の発生の可能性もあり,外科的切除が望ましい.

参考文献

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6) Upadhyay V, et al:Eur J Pediatr Surg 13:372, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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