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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科67巻8号

2013年07月発行

文献概要

症例報告

食道癌術後に発症した小麦依存性サリチル酸誘発性蕁麻疹の1例

著者: 髙木真知子1 渡辺さゆり1 安藤典子1 猪爪隆史1 原田和俊1 川村龍吉1 柴垣直孝1 島田眞路1

所属機関: 1山梨大学医学部皮膚科学講座

ページ範囲:P.583 - P.586

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要約 57歳,男性.2011年1月に食道癌に対し,食道亜全摘術+胃管再建術を施行された.同年6月より,食後に蕁麻疹が出現するようになった.血液検査にて小麦,グルテン,およびω-5グリアジン特異的IgE抗体価の上昇を認め,小麦アレルギーと考えられた.負荷試験の結果から小麦依存性サリチル酸誘発性蕁麻疹と診断した.食物抗原に対する防御機構において消化管が果たす役割は大きく,食道癌手術が本症発症の契機となった可能性が考えられた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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