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連載 Clinical Exercise・72
Q考えられる疾患は何か?
著者: 坪田晶子1
所属機関: 1三沢市立三沢病院皮膚科
ページ範囲:P.655 - P.656
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患 者:81歳,男性
主 訴:ほぼ全身の掻痒を伴う紅色皮疹
家族歴:特記すべき事項なし.
既往歴:肝硬変(HCV陽性),大腸癌(1995年切除術施行),膀胱癌(1986年から6回の経尿道的切除術施行),肺結核(1956年,2000年化学療法施行)
現病歴:初診の9か月前頃より顔面と背部に掻痒を伴う紅色の皮疹が出現した.近医皮膚科で脂漏性皮膚炎が疑われ,抗真菌剤やステロイド外用剤を使用したが,改善せず拡大してきた.
現 症:顔面を含むほぼ全身に大小の赤褐色の地図状紅斑を認め,表面に鱗屑および痂皮を付着していた.紅斑の中央部は褐色調で治癒傾向がみられた.背部の紅斑の周囲には帽針頭大の紅色丘疹と点状紫斑が混在していた(図1).
患 者:81歳,男性
主 訴:ほぼ全身の掻痒を伴う紅色皮疹
家族歴:特記すべき事項なし.
既往歴:肝硬変(HCV陽性),大腸癌(1995年切除術施行),膀胱癌(1986年から6回の経尿道的切除術施行),肺結核(1956年,2000年化学療法施行)
現病歴:初診の9か月前頃より顔面と背部に掻痒を伴う紅色の皮疹が出現した.近医皮膚科で脂漏性皮膚炎が疑われ,抗真菌剤やステロイド外用剤を使用したが,改善せず拡大してきた.
現 症:顔面を含むほぼ全身に大小の赤褐色の地図状紅斑を認め,表面に鱗屑および痂皮を付着していた.紅斑の中央部は褐色調で治癒傾向がみられた.背部の紅斑の周囲には帽針頭大の紅色丘疹と点状紫斑が混在していた(図1).
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