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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科68巻5号

2014年04月発行

文献概要

増刊号特集 最近のトピックス2014 Clinical Dermatology 2014 3.新しい検査法と診断法

爪病変のダーモスコピー

著者: 宇原久1

所属機関: 1信州大学医学部皮膚科学

ページ範囲:P.72 - P.77

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要約 爪の色素性病変の診断には経時的な観察が必要であるため,画像保存が必須となる.早期悪性黒色腫を疑う最も重要なポイントは,年齢(成人),線条が単指(趾)のみ,爪の基部と先端で色調や幅が異なっている(特に基部のほうが先端より所見が多彩である場合)点である.小児の爪の色素線条はしばしば幅が広く,爪の破壊,爪周囲皮膚の色素斑を伴い,悪性黒色腫に似た所見を示すことがあるが,基本的には経過観察とする.ダーモスコピーによる爪上皮の血管形態と出血の有無の確認は強皮症と関連疾患の診断に有益である.

参考文献

1) 宇原 久:日皮会誌 122:587, 2012
2) Ronger S, et al:Arch Dermatol 138:1327, 2002
3) Koga H, et al:J Dermatol 38:45, 2011
4) Murata Y and Kumano K:Cutis 90:293, 301, 2012
5) Hasegawa M:J Dermatol 38:66, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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