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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科68巻5号

2014年04月発行

文献概要

増刊号特集 最近のトピックス2014 Clinical Dermatology 2014 4.皮膚疾患治療のポイント

エピペン®の適用タイミング

著者: 千貫祐子1 森田栄伸1

所属機関: 1島根大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.89 - P.93

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要約 2011年9月,ハチ毒,食物,薬物などに重篤なアナフィラキシー反応を起こした既往のある患者またはアナフィラキシーを発現する危険性の高い人に対して,アドレナリン自己注射器(エピペン®)が保険適用となった.アナフィラキシー発症時のエピペン®の投与は症状発現から早いほど有効であるが,医療関係者以外の人が使用することに躊躇する可能性は十分ある.このため,患者および関係者が医師の指導のもとで日頃からエピペン®の適用や使用方法を訓練しておく必要がある.筆者らは「全身に蕁麻疹や赤みが急速に拡大したとき,あるいは普段と比べてぐったりしたときにはエピペン®を使用する」ことを勧めている.

参考文献

1) 厚生労働省:平成18~23年人口動態統計「死亡数,性・死因(死因基本分類)別」
2) 野口 宏,他:厚生労働科学研究費 厚生労働科学特別研究事業 総括研究報告書(平成19年度)
3) Pumphrey RS:Clin Exp Allergy 30:1144, 2000
4) Sampson HA:Pediatrics 111:1601, 2003
5) 宇理須厚雄,近藤直実:食物アレルギー診療ガイドライン2012,協和企画,p66, 2011
6) 近藤康人:臨床医のためのアレルギー診療ガイドブック.診断と治療社,p476, 2012
7) NIAID-Sponsored Expert Panel, Boyce JA, et al:J Allergy Clin Immunol 126:S1, 2010
8) Simons FE:J Allergy Clin Immunol 124:625, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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