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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科68巻5号

2014年04月発行

文献概要

増刊号特集 最近のトピックス2014 Clinical Dermatology 2014 4.皮膚疾患治療のポイント

陰圧閉鎖療法による分層植皮固定

著者: 谷岡未樹1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科皮膚生命科学講座皮膚科学分野

ページ範囲:P.122 - P.124

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要約 陰圧閉鎖療法は創傷を閉鎖環境とするだけでなく,陰圧を加えることにより創傷治癒を促進させる物理療法である.陰圧閉鎖療法は,創傷の浮腫を軽減し,血流を増加させることで,肉芽の新生を促進する.また,滲出液の管理が簡便でありドレッシングの交換回数も簡素化できる.陰圧閉鎖療法についてはさまざまな応用が試みられているが,分層植皮術を行う際の固定方法としての工夫が報告されつつある.従来から分層植皮術を行う際の固定方法としてタイオーバー固定が行われてきた.タイオーバー固定は比較的煩雑な固定法であるのに対して陰圧閉鎖療法を用いた固定法は簡便で滲出液の管理が容易である.特に,固定の難しい凸面の植皮や四肢の植皮では有用である.筆者の自験例を供覧するとともに,陰圧閉鎖療法を用いた固定法について述べる.

参考文献

1) 小松俊郎,他:臨皮 65:716, 2011
2) Llanos S, et al:Ann Surg 244:700, 2006
3) 徳永茉以,他:臨皮 66:919, 2012
4) Wackenfors A, et al:Wound Repair Regen 12:600, 2004
5) Vikatmaa P, et al:Eur J Vasc Endovasc Surg 36:438, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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