icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科68巻5号

2014年04月発行

増刊号特集 最近のトピックス2014 Clinical Dermatology 2014

5.皮膚科医のための臨床トピックス

ワセリンを用いたマダニの除去法

著者: 夏秋優1

所属機関: 1兵庫医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.149 - P.152

文献概要

要約 マダニ刺症において,咬着したマダニ虫体を除去するには局所麻酔下で皮膚ごと切除するのが確実である.ワセリン法は咬着中のマダニ虫体を被うようにワセリンを載せて,約30分後に異物鑷子で除去する方法である.マダニ幼虫であれば比較的容易に,若虫や成虫では咬着後早期であれば除去できる可能性があるので,試す価値がある.マダニが媒介する感染症には注意が必要であるが,マダニ除去後,感染症予防のための抗菌薬は一律に投与するのではなく,必要に応じて判断するべきである.

参考文献

1) 馬原文彦:皮膚臨床 32:1918, 1990
2) 番場圭介,他:臨皮 53:1156, 1999
3) 馬原文彦:日本医事新報 4463:80, 2009
4) 野村和加奈,他:皮膚臨床 55:1372, 2013
5) 夏秋 優,他:衛生動物 64:47, 2013
6) 岸本寿男,木田浩司:日内会誌 102:2846, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら