icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科68巻6号

2014年05月発行

文献概要

連載 Clinical Exercise・81

Q考えられる疾患は何か?

著者: 笹平摂子1

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学

ページ範囲:P.383 - P.384

文献購入ページに移動
症例

患 者:61歳,男性

主 訴:軀幹,四肢の皮疹

既往歴:高血圧(37歳時),心内膜炎(58歳時)

家族歴:父,長兄に脳血管障害,次兄に肺癌

現病歴:5月中旬に38℃台の発熱が約10日間続き,その後,両側手関節に淡紅色皮疹が出現した.6月初旬には全身に皮疹が拡大した.6月下旬より左眼の霧視に気付いた.7月初旬に受診した.

現 症:顔面を含む全身に小豆大までの淡紅色斑と粟粒大前後の淡紅色丘疹が播種し,腹部の淡紅色斑には融合傾向がみられた(図1a).手掌・足底には半米粒大から大豆大の鱗屑を付す赤銅色,浸潤のある紅斑が多発し,一部融合していた(図1b).粘膜疹なし.両鼠径部に大豆大までのリンパ節を数珠状に触知した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?