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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科69巻1号

2015年01月発行

症例報告

赤血球増加症患者でマッサージにより生じた下肢伸側の点状紫斑

著者: 角田孝彦1 大浪千尋1 音山和宣2

所属機関: 1山形市立病院済生館皮膚科 2山形市

ページ範囲:P.57 - P.60

文献概要

要約 24歳,女性,1か月前から下肢を毎日軽くマッサージして同時期から下肢伸側に限局して集簇する点状紫斑が出現した.血液検査で赤血球増加症を認めた.マッサージの中止により点状紫斑はすみやかに消退した.その後は荷物を持ったり肩にかけたりすると圧迫された部位の近くに点状紫斑が出現している.自験例は赤血球増加症により循環血液量が増加し毛細血管内圧が上がり,そこに機械的圧迫が加わり,さらに毛細血管内圧が上昇し赤血球の漏出が起こり紫斑を生じたと考えられた.

参考文献

1) 塚本克彦:最新皮膚科学大系,4巻,中山書店,p95, 2003
2) 秋山正基:臨皮 67(増):28, 2013
3) 大野伸広,東條有伸:三輪血液病学,文光堂,p1242, 2006
4) 宮嵜 敦,斉田俊明:カラーアトラスDermoscopy,金原出版,p196, 2003
5) 斉藤隆三:皮膚病診療 18:137, 1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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