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脱毛症外来の今
著者: 伊藤泰介1
所属機関: 1浜松医科大学皮膚科
ページ範囲:P.720 - P.721
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脱毛症診療の問題点はいくつかある.1つは脱毛症専門外来が少ないことである.有名どころの脱毛症外来は全国的に限られている.そのため患者さんが全国各地から駆けつけてくる事態となっている.2つ目は,円形脱毛症診療ガイドラインで最も推奨されている局所免疫療法で使用されるsquaric acid dibtylester(SADBE)やdiphenylcyclopropenone(DPCP)が医薬品ではないことである.この治療法は今から30年以上も前に米国で報告された論文に始まり,いまだ最も有効性が高いとされる方法である.3つ目は脱毛症状に対する精神的な苦痛,QOLの低下に対する社会の理解が低いことへの対応である.これら問題点について順を追って解説してみたい.
脱毛症診療の問題点はいくつかある.1つは脱毛症専門外来が少ないことである.有名どころの脱毛症外来は全国的に限られている.そのため患者さんが全国各地から駆けつけてくる事態となっている.2つ目は,円形脱毛症診療ガイドラインで最も推奨されている局所免疫療法で使用されるsquaric acid dibtylester(SADBE)やdiphenylcyclopropenone(DPCP)が医薬品ではないことである.この治療法は今から30年以上も前に米国で報告された論文に始まり,いまだ最も有効性が高いとされる方法である.3つ目は脱毛症状に対する精神的な苦痛,QOLの低下に対する社会の理解が低いことへの対応である.これら問題点について順を追って解説してみたい.
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