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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科69巻11号

2015年10月発行

文献概要

症例報告

ポリープ状(桑の実状)基底細胞癌の1例

著者: 齋藤京1

所属機関: 1さいたま市立病院皮膚科

ページ範囲:P.837 - P.840

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要約 62歳,男性.右陰囊の桑の実状の有茎性腫瘍があり,ダーモスコピーで臨床的に凸の位置にspoke-wheel areaやleaf-like areaを,また,一部にarborizing vesselsを認めた.病理組織学的に基底細胞癌(basal cell carcinoma:BCC)と診断したが,表面の凸部分に一致して小腫瘍塊,それを多数認めるという特徴があった.有茎性BCCは稀だが,自験例はpolypoid BCCに相当する.腫瘍塊形成の際,収縮する力が時に皮膚から突出する力に転嫁されると仮定すると,多くの有茎性BCCは腫瘍全体が収縮して球状から茸状の臨床をとり,自験例は多発した小腫瘍塊が各々収縮して桑の実状を呈したと考えられた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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