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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科69巻12号

2015年11月発行

症例報告

外歯瘻の9例

著者: 稲坂優1 菅原京子1 稲葉由季1 伊藤有美1 臼田俊和1 大林修文2 木下弘幸2 小寺雅也1

所属機関: 1独立行政法人地域医療機能推進機構中京病院皮膚科 2独立行政法人地域医療機能推進機構中京病院歯科口腔外科

ページ範囲:P.954 - P.958

文献概要

要約 外歯瘻は,歯性感染による慢性化膿性炎症が皮下組織を経て口腔外皮膚にまで波及する結果,瘻孔や肉芽腫を形成する歯科的疾患である.本疾患では顔面に瘻孔や肉芽腫を形成して皮膚科を受診する機会は多いが,原因となる歯の症状が乏しい場合も稀ではなく,確定診断までに長期間を要する症例も少なくない.自験9症例の検討では,臨床的な特徴から外歯瘻を疑った際には,X線検査や超音波検査などの画像的検索を積極的に行い確定診断を付けることにより,歯科との連携による速やかな治療が可能になるものと考えられた.

参考文献

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11) 高濱英人,他:皮膚臨床 48:1067, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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