症例
患 者:38歳,男性
主 訴:右足底の黒褐色斑
生活歴:明らかな砒素曝露はない.
現病歴:初診の3年前に右足底に小黒褐色斑が出現し,徐々に増大してきたが放置していた.足白癬の治療のために受診した前医で同病変を指摘された.
現 症:右足底にわずかに隆起する11×7mmの黒褐色斑を認める(図1a).辺縁不整で,色調に濃淡がみられ,一部に鱗屑を伴う(図1b).ダーモスコピー所見ではscaly surface,small brown globules,homogeneous pigmentationのほか,一部にparallel ridge patternを認めた(図2).
雑誌目次
臨床皮膚科69巻2号
2015年02月発行
雑誌目次
連載 Clinical Exercise・90
Q考えられる疾患は何か?
著者: 本間英里奈
ページ範囲:P.93 - P.94
マイオピニオン
褥瘡外科処置における看護師の果たす役割はどうあるべきか?
著者: 宮地良樹
ページ範囲:P.96 - P.97
厚生労働省のチーム医療推進に関する検討会で,日本の実情に即した医師と看護師などのhealth care professionals(私はコメディカルという用語は使わない)との協同・連携のあり方が討議され,その議論の中から看護師の「特定行為」が俎上に載せられるようになった.皮膚科関連では創傷管理関連でデブリードマンが取り上げられたことから,その是非をめぐって日本皮膚科学会や日本形成外科学会とのコンフリクトが表面化してきた.今回,このテーマについて意見や問題提起を求められたので以下に私見を述べたい.
症例報告
ガドリニウム造影剤投与から4年後に発症した腎性全身性線維症の1例
著者: 江頭翔 , 牧野貴充 , 藤澤明彦 , 神人正寿 , 尹浩信
ページ範囲:P.98 - P.102
要約 51歳,男性.慢性腎不全のために1992年より腹膜透析中であった.2002年,多発性囊胞腎の精査のためにガドリニウム造影剤を用いたMRIを1回のみ施行した.その4年後,四肢に皮膚の硬化,関節の拘縮が出現した.血液検査では各種自己抗体は陰性であり,大腿部皮疹の病理組織像にて真皮の膠原線維の膨化,増生および真皮全層にCD34陽性細胞の発現を認めたため,腎性全身性線維症と診断した.入院のうえナローバンドUVBでの治療を開始するとともにリハビリテーションを行ったところ,皮膚硬化の改善は十分ではなかったが,関節の拘縮は軽度改善しADLの向上が得られた.自験例ではガドリニウム造影剤の使用は少量かつ単回投与であり,さらに投与より4年経過後の発症であった.腎障害患者に対するガドリニウム投与の注意喚起が行われて日が経つが,今後も遭遇しうる疾患といえる.
ウステキヌマブが奏効した関節症性乾癬の1例
著者: 國行秀一 , 倉澤友輔 , 平田央 , 前川直輝
ページ範囲:P.103 - P.107
要約 57歳,男性,CASPAR分類基準で6点の関節症性乾癬.47歳から手指,足趾に角化性紅斑と爪甲の変形が出現,53歳から全身に皮疹が拡大,57歳から手指・膝などの疼痛が増強した.関節性乾癬に対する治療として,TNF-α阻害薬の製剤の説明をしたが,仕事の都合などにより入院導入や頻回の通院が難しいという理由で,ウステキヌマブ(UST)による治療を希望した.治療開始時のBASDAIスコアは7.2(10点満点),PASIスコアは1.4であった.5回目皮下注射(40週後)の時点で,BASDAIスコア0.0,PASIスコア0.2と著明に改善した.本人の強い希望もあり,7回投与後にUSTの投与をいったん中断した.中断25週後に関節症状が再燃したため,UST投与を再開した.再開後も迅速に寛解が得られた.USTは関節症性乾癬に対して有効な選択肢になると考えられた.
尋常性膿瘡と肺動脈塞栓症を合併した汎発性膿疱性乾癬の1例
著者: 安見真希 , 在田貴裕 , 池本千花 , 横瀬千美 , 山本祐理子 , 飯田沙織 , 奥沢康太郎 , 峠岡理沙 , 益田浩司 , 加藤則人
ページ範囲:P.109 - P.114
要約 68歳,男性.近医でアトピー性皮膚炎と診断されステロイドの外用を継続していた.初診の1か月前より紅斑が拡大したため,ベタメタゾン3mg/日の内服とクロベタゾールプロピオン酸エステル外用を開始したが改善に乏しく当科を受診した.初診時,体幹,四肢に膿疱,鱗屑を伴う紅斑を認めた.生検にて表皮内に好中球の集積からなる微小膿瘍の形成を認めた.膿疱性乾癬と診断し,外用療法を継続しながらエトレチナート30mg/日の内服を開始し皮疹は改善しつつあった.しかし,初診から18日目に顔面に多発する牡蠣殻状の痂皮と突然の呼吸苦を認めた.皮疹の培養検査より黄色ブドウ球菌が検出され尋常性膿瘡を併発した原因としてステロイド外用による細菌感染が考えられた.造影CT検査から左下肢深部静脈血栓症,肺動脈塞栓症の合併が明らかとなった.肺動脈塞栓症の原因となる下肢静脈血栓などの心血管系疾患と乾癬の関与は近年報告されており,乾癬では包括的な治療が必要であると考えられた.
毛孔性紅色粃糠疹の1例
著者: 崎山とも , 種本紗枝 , 布袋祐子
ページ範囲:P.115 - P.120
要約 22歳,女性.5か月前より掌蹠に掻痒を伴う皮疹が出現した.ステロイド内服,外用で軽快していたが,内服中止後に全身へ拡大し,当科を受診した.初診時,掌蹠に潮紅と角化を認め,その後軀幹,四肢に鱗屑を伴う紅斑と紅色小丘疹が多発してきた.手爪甲には横線を認めた.病理組織所見は角栓と不全角化,正角化が交互となる過角化,表皮突起幅の拡大を認め,毛孔性紅色粃糠疹に合致していた.一方で,一部に角層内好中球浸潤と顆粒層の部分的な肥厚と消失を繰り返し認め,尋常性乾癬との鑑別を要した.シクロスポリン内服にて皮疹は軽快傾向にある.毛孔性紅色粃糠疹は完成した臨床像では診断が容易だが,そこに至るまで多彩な像を呈することが多い.また尋常性乾癬と共通した病理組織所見がみられることがある.
刺青部の肉芽腫病変を契機に診断に至ったサルコイドーシスの1例
著者: 松立吉弘 , 村尾和俊 , 久保宜明
ページ範囲:P.121 - P.125
要約 59歳,男性.約40年前に刺青を施した.3か月前より刺青部が隆起したため受診した.初診時,黒,赤,緑の刺青部の色調の濃い部分に局面状に隆起する結節を認めた.病理組織像では真皮から皮下に非乾酪壊死性類上皮細胞性肉芽腫がみられ,内部には黒褐色顆粒を伴っていた.刺青部以外の額部,前腕,大腿部には鶏卵大までの皮下結節があり,刺青部の病変と同様の肉芽腫の組織像だった.血清ACEは44.5IU/mlと高値で,両側肺門リンパ節腫脹,肺野のびまん性小粒状影があり,経気管支肺生検で類上皮細胞肉芽腫を認めた.金属パッチテスト(鳥居薬品,17種類)は陰性だった.以上より,刺青サルコイドーシスと診断した.プレドニゾロン30mg/日,アロプリノール300mg/日の投与により,皮膚病変や肺病変は改善し,血清ACEも12.7IU/mlと正常化した.複数色の刺青部に肉芽腫がみられる場合,刺青サルコイドーシスが強く示唆される.また,刺青サルコイドーシスは胸腔内病変の合併が多く,注意が必要である.
Verrucous hemangioma(疣状血管腫)の1例
著者: 笹本聖人 , 伊藤宏太郎 , 今福信一 , 中山樹一郎
ページ範囲:P.126 - P.129
要約 53歳,男性.幼少時より左アキレス腱部に黒褐色結節を認め,外的刺激による増大縮小を繰り返していた.初診時,同部に直径3.5×2.5cm,高さ0.7cmの暗赤色で,表面粗糙な疣状の広茎性結節を認めた.臨床的に被角血管腫,リンパ管腫を疑い,全身麻酔下にて切除した.病理組織学的に角質の増殖,表皮の乳頭腫状肥厚,真皮乳頭層から皮下組織の増生,拡張した脈管を認めた.免疫組織化学染色で,増生した脈管はCD34(+),D2-40(−)であった.以上よりverrucous hemangiomaと診断した.拡張した血管が真皮乳頭層に限局する被角血管腫と比較して,切除時の下床の切除深度が異なり,不十分な切除での再発のリスクがあるため,慎重な鑑別を要すると考える.
Mohs軟膏療法により良好な局所コントロールを得た乳房外Paget病の1例
著者: 神野直子 , 村田紗葵子 , 福屋泰子 , 常深祐一郎 , 川島眞
ページ範囲:P.130 - P.134
要約 87歳,女性.20年前から外陰部に紅色結節を自覚していた.他院で生検にて乳房外Paget病と診断され,当科を紹介受診した.初診時,下腹部から小陰唇まで12×17cmの表面がびらんした易出血性の紅色結節を認めた.CTにて両鼠径リンパ節と肺転移を認めた.乳房外Paget病Stage 4と診断した.高齢であることを考慮して局所療法のみを行う方針とし,Mohs軟膏療法を行った.Mohs軟膏療法開始2週後に結節全体が固定され,1週後に結節は自然脱落し潰瘍を形成した.約2か月で自然に上皮化し,滲出液も消失した.その後良好なQOLを保った.Mohs軟膏療法は,腫瘍の出血,滲出液,悪臭をコントロールする目的で行われ,腫瘍の体積減も得られる.本法は外科的に根治が不可能な症例において,患者のQOLを高めることに貢献できる.
外陰に生じた悪性黒色腫の1例
著者: 小川万里依 , 佐藤真美 , 遠藤雄一郎 , 藤澤章弘 , 谷岡未樹 , 馬場長 , 宮地良樹
ページ範囲:P.135 - P.139
要約 66歳,女性.1年前より持続する外陰痛と出血を主訴に当院婦人科を受診した.右小陰唇に小指頭大の黒色腫瘤を認めた.病理組織所見では表皮から真皮深層までに,核に異型性をもち,メラニンを有する紡錘形の腫瘍細胞が増殖していた.センチネルリンパ節に転移を認めず,胸腹部CTでも遠隔転移はなかった.以上より,悪性黒色腫pT4bN0M0 stage Ⅱc(UICC第7版)と診断した.術後DAV-feron療法を6コース施行して1年が経過したが,再発や転移はない.外陰悪性黒色腫は初診時,進行した状態であることが多く,予後不良である.近年,悪性黒色腫に対して
ハチ刺症による横紋筋融解症の1例
著者: 原本理恵 , 渋谷倫太郎 , 井形華絵 , 大谷稔男
ページ範囲:P.140 - P.144
要約 83歳,女性.自宅の庭で左中指をハチに刺され,出血と疼痛を生じた.近医で消毒処置を受け,非ステロイド抗炎症薬の内服薬を処方されたが,翌日,左上肢の腫脹が顕著になり再診した.血液検査でCKが14,423U/lと高値だったため,当院救急外来を紹介受診し,同日,当科入院となった.入院翌日のCKは25,048U/lに上昇,ミオグロブリンも血中が9,920.0ng/ml,尿中が56,000ng/mlと高値を示し,横紋筋融解症と診断した.輸液と炭酸水素ナトリウム120mEq/日の投与で検査値は正常化し,左上肢の症状も消失した.Crは入院時を通して正常だった.ハチ刺症による横紋筋融解症はまれで,特に1か所の刺傷で生じた報告は少ない.しかし,ハチ毒が直接血管内に注入されたときは発症しうると考えられた.ハチ刺症による横紋筋融解症は,血液透析を必要とした例や死に至った例も少なくない.入院後早期に転帰を予測するのは必ずしも容易でないが,CK値は参考になると思われた.ハチ刺症の合併症としての横紋筋融解症を認識し,本症が疑われたら重症度を把握し,速やかに治療を開始することが必要である.
イミキモド外用で治癒したBowen様丘疹症の1例
著者: 櫻井英一 , 濱端明海 , 大久保絢香 , 影下雄一 , 高橋和宏 , 赤坂俊英
ページ範囲:P.145 - P.148
要約 45歳,男性.2009年7月から陰部に淡黒褐色丘疹が出現し徐々に増数した.近医で液体窒素凍結療法を施行されるも難治であり,2010年8月に当科を受診した.皮膚生検病理組織像でBowen様丘疹症と診断した.週3回のイミキモド(ベセルナクリーム®)外用で加療したところ,開始後2か月後には皮疹は消退し,半年経過したが再燃なく略治した.Bowen様丘疹症は,HPV(human papilloma virus)16型などのハイリスクHPVが発症に関与しているといわれているが,自然消退する場合もあり,予後は良いとされている.しかし,稀に悪性化することもあり,通常の治療に抵抗性の場合にはイミキモド外用は考慮されるべき治療法の1つであると考えた.
皮下深部解離性血腫の4例
著者: 佐藤純子 , 渡邊淑識 , 近藤佐知子 , 木藤悠子 , 泉祐子 , 高木奈緒 , 上出良一
ページ範囲:P.149 - P.154
要約 高齢者では皮膚,皮下組織が萎縮して脆弱となり,軽微な外力により,容易に皮下脂肪織と筋膜の間で皮下深部解離性血腫(deep dissecting hematoma)と呼ばれる巨大な血腫を生じる.今回われわれは,97歳男性,81歳女性,91歳女性,82歳女性の下腿に生じた巨大皮下血腫を経験した.全症例が抗凝固薬か抗血小板薬を内服中で,打撲,転倒を確認できた症例と,覚えがなく症状を生じた症例があった.初診時皮膚表面に溢血斑を持つ例と,目立った外傷が見られない例がある.単なる打撲,蜂窩織炎などの診断で切開,血腫除去が遅れると,広汎な皮膚壊死を生じるため,皮膚の腫大が認められるときは,早期に筋膜上まで積極的に切開して血腫を除去し,皮膚壊死を防ぐことが大切である.
妊婦に生じた好酸球性膿疱性毛包炎—インドメタシン外用が奏効した1例
著者: 小林紘子 , 壷井聡史 , 米原修治 , 能宗紀雄 , 森本謙一
ページ範囲:P.155 - P.158
要約 37歳,女性.妊娠27週頃より右頰部に搔痒を伴う紅色丘疹が多発するようになり,ベクロメタゾンプロピオン酸エステルの外用したが改善しなかった.病理組織像にて,真皮の毛包周囲に好酸球を主体とする炎症細胞浸潤を認め,好酸球性膿疱性毛包炎(eosinophilic pustular folliculitis:EPF)と診断した.出産まではベクロメタゾンプロピオン酸エステルの外用のみを続けて行い,出産後からはアセトアミノフェン400mg/日の内服を追加したが改善しなかった.インドメタシン外用(インデバンクリーム®)を追加したところ約10日で皮疹は軽快した.インドメタシン外用中止後も皮疹の再燃はみられていない.EPFの治療はインドメタシン内服が第一選択だが,内服が難しい場合はまず外用を試してみるのも1つの選択肢と考えた.
毛包性ムチン沈着症(follicular mucinosis)の1例
著者: 大方詩子 , 松崎ひとみ , 本多皓 , 森真理子 , 陳科榮
ページ範囲:P.159 - P.162
要約 33歳,女性.2か月前から右下顎部に毛孔一致性の小丘疹を伴う,9×15mm大の紅斑が出現した.ダーモスコピーでは毛孔が黄白色に開大していた.生検病理組織像で毛包内のリンパ球浸潤と著明なムチン沈着を認めた.臨床および病理組織像から原発性毛包性ムチン沈着症(follicular mucinosis:FM)と診断した.ステロイド貼付剤で2週間後に皮疹は消退した.FMは臨床的に紅斑,毛孔性丘疹および有毛部における脱毛を主症状とし,病理組織像で毛包内にムチン沈着を認める疾患である1).原発性FM,悪性リンパ腫に伴うFMと,さまざまな炎症性疾患に伴うFMがある.自験例は若年者の顔面に生じた紅斑で,毛包内のリンパ球に異型を認めず,ステロイド外用が奏効し,原発性FMとして典型的であった.悪性リンパ腫との鑑別は重要であり,臨床および病理組織像の相違に関して考察を含めて報告する.
臨床統計
丹毒・蜂窩織炎86例の検討
著者: 盛山吉弘 , 石川貴裕 , 伊藤倫子 , 加藤恒平 , 高山直子 , 竹下八菜 , 中太智香 , 野嶋浩平 , 春山興右 , 山本淳子
ページ範囲:P.163 - P.167
要約 入院加療を行った丹毒・蜂窩織炎の患者86例を,血液培養の結果と抗生剤への反応をもとに,起因菌と適切な抗生剤の選択について検討した.皮膚潰瘍,褥瘡,壊疽,熱傷等,既存の皮膚損傷からの2次感染の症例,入院時に既に皮下膿瘍を形成していた症例,壊死性軟部組織感染症の症例は除外した.血液培養は41例(47.7%)で施行した.41例中10例(24.4%)で陽性であり,すべて溶血性連鎖球菌(A群1例,B群3例,G群6例)であった.黄色ブドウ球菌は1例も検出されなかった.全例が抗MRSA薬を使用せず軽快した.壊死性筋膜炎との鑑別の観点から,LRINEC score(laboratory risk indicator for necrotizing fasciitis score)の有用性についても検討した.陽性的中率は15.4%,陰性的中率は97.8%であった.局所培養が困難な蜂窩織炎の起因菌は,欧米では溶血性連鎖球菌が主であるとされており,本邦でも同様であることが示唆された.
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欧文目次 フリーアクセス
ページ範囲:P.91 - P.91
文献紹介 IL-31受容体,TRPV1,TRPA1を発現する感覚ニューロンがT細胞を介する瘙痒を伝達する フリーアクセス
著者: 崎山とも
ページ範囲:P.134 - P.134
この研究では,アトピー性皮膚炎やT細胞性リンパ腫などの皮膚疾患において,炎症やかゆみに関与するIL-31の作用および分子機序について検討された.アトピー性皮膚炎患者の病変部皮膚では,IL-31のmRNAのレベルは健常部の4倍で,その主要な産生源はTh2細胞であった.またヒト後根神経節において,細いニューロンの50.6%がIL-31受容体(IL-31RA)を発現する一方,太いニューロンには発現がみられなかった.
ブドウ球菌エンテロトキシンBを塗布したマウスはアトピー性皮膚炎様の表現型を示し,IL-31のmRNAレベルの増加を認めた.マウスにIL-31の局注および髄腔内注射を行うと,濃度依存性に掻破回数が増えることも示された.そこで,マウスのニューロンでのIL-31RAの局在を検討すると,カプサイシンや熱などの刺激に応答するチャンネル分子であるTRPV1の発現と一致していた.実際,IL-31によって引き起こされるかゆみは,TRPV1欠損マウスおよびカプサイシン髄腔内注射によるTRPV1の焼灼で有意に低下した.またTRPV1と同様に掻破行動との関連が知られる,冷刺激やマスタードオイルなどで活性化されるチャンネル分子TRPA1の欠損マウスでも,野生型よりIL-31局注による掻破回数が減少した.その一方で,肥満細胞を有さないc-kit欠損マウスとPAR-2欠損マウスでは,IL-31によって引き起こされるかゆみの有意な減少はなかった.後根神経節ニューロンには,IL-31とヒスタミンのどちらかに反応するもの,両者に反応するもの,反応しないものと多様性があり,肥満細胞を介したかゆみに関与するヒスタミンよりも,クロロキン,カプサイシン,マスタードオイルのほうがIL-31に反応するニューロンを刺激することが示された.
文献紹介 中等症から重症の成人アトピー性皮膚炎患者に対するデュピルマブを用いた治療 フリーアクセス
著者: 八代聖
ページ範囲:P.158 - P.158
IL-4とIL-13を阻害する完全ヒトモノクローナル抗体であるデュピルマブ(dupilumab)は,好酸球増多を伴う喘息の患者で有効性が認められている.Th2細胞を介して誘導されるこれらサイトカインをデュピルマブにより阻害することは,アトピー性皮膚炎などのTh2関連疾患の治療に有用である可能性がある.
本論文では,局所ステロイド外用およびカルシニューリン阻害薬による治療にもかかわらず中等症〜重症を呈する成人アトピー性皮膚炎患者を対象に,ランダム化二重盲検比較試験を行い,デュピルマブの有用性につき評価している.デュピルマブを単剤療法として投与する4週間の試験2つと,12週間の試験,さらに局所ステロイド外用と併用する4週間の試験で評価を行い,湿疹面積・重症度指数(EASI),研究者による総合評価指数,掻痒,安全性評価,バイオマーカー値(血中TARC,IgE)を評価項目とした.
次号予告 フリーアクセス
ページ範囲:P.169 - P.169
投稿規定 フリーアクセス
ページ範囲:P.170 - P.171
あとがき フリーアクセス
著者: 石河晃
ページ範囲:P.172 - P.172
昨年は皮膚科医にとって有用な新しい外用薬がいくつか登場しました.爪白癬の治療は抗真菌薬の内服が必要と教科書に書かれているとおり,外用薬による根治は難しいものでありました.しかし,ケラチンへの低親和性により爪の透過性が改善されたエフィナコナゾールが登場し,外用薬として初めて爪白癬に保険適用を取得しました.合併症の存在などにより内服加療が困難であった症例にこの上ない朗報です.疥癬はイベルメクチン内服以外,確実に根治を目指せる治療がありませんでした.欧米でファーストラインの治療薬であるペルメトリンは安定剤の成分としてホルムアルデヒドを含有することなどから日本での販売が困難でしたが,フェノトリン外用剤が臨床治験を経て保険適用となりました.脳血管障害のある高齢者や,肝・腎機能障害のある患者,小児,妊産婦に対しても使用を考慮できる有力な武器を得ました.
新規外用薬の登場はこれらの皮膚疾患の治療を容易にし,治療の対象を広げたことに疑いの余地はありません.しかし,爪の真菌鏡検もせずに外用治療を開始したり,高齢者のかゆみに対しとりあえず抗疥癬薬を外用してみようとしたり,使い勝手の良さのあまり「診断」があいまいなまま治療が開始されてしまうことが懸念されます.ひとたび治療が開始されてしまうと,特に感染症では後から診断を確定することが困難となります.「使ってみて効かなければこの診断ではないのだろう」という考えは医療資源の無駄遣いであり,医師の役割を放棄しているといわざるを得ません.皮膚科専門医であればこのようなことはないと信じておりますが,非皮膚科医も含めて診断確定の重要性を強調してゆく必要性を感じています.逆にわれわれ皮膚科医は襟を正してこれまで以上にきちんとした診断を下すことが求められます.疥癬を確実に診断できれば皮膚科専門医資格をあげても良いくらいだ,と恩師が言っていたことを思い出すこの頃です.
著作財産権譲渡同意書 フリーアクセス
ページ範囲:P. - P.
基本情報
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41巻7号(1987年6月発行)
41巻6号(1987年5月発行)
41巻5号(1987年5月発行)
41巻4号(1987年4月発行)
41巻3号(1987年3月発行)
41巻2号(1987年2月発行)
41巻1号(1987年1月発行)
40巻12号(1986年12月発行)
40巻11号(1986年11月発行)
40巻10号(1986年10月発行)
40巻9号(1986年9月発行)
40巻8号(1986年8月発行)
40巻7号(1986年7月発行)
40巻6号(1986年6月発行)
40巻5号(1986年5月発行)
40巻4号(1986年4月発行)
40巻3号(1986年3月発行)
40巻2号(1986年2月発行)
40巻1号(1986年1月発行)
39巻12号(1985年12月発行)
39巻11号(1985年11月発行)
39巻10号(1985年10月発行)
39巻9号(1985年9月発行)
39巻8号(1985年8月発行)
39巻7号(1985年7月発行)
39巻6号(1985年6月発行)
39巻5号(1985年5月発行)
39巻4号(1985年4月発行)
39巻3号(1985年3月発行)
39巻2号(1985年2月発行)
39巻1号(1985年1月発行)
38巻12号(1984年12月発行)
38巻11号(1984年11月発行)
38巻10号(1984年10月発行)
38巻9号(1984年9月発行)
38巻8号(1984年8月発行)
38巻7号(1984年7月発行)
38巻6号(1984年6月発行)
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38巻2号(1984年2月発行)
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37巻12号(1983年12月発行)
37巻11号(1983年11月発行)
37巻10号(1983年10月発行)
37巻9号(1983年9月発行)
37巻8号(1983年8月発行)
37巻7号(1983年7月発行)
37巻6号(1983年6月発行)
37巻5号(1983年5月発行)
37巻4号(1983年4月発行)
37巻3号(1983年3月発行)
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37巻1号(1983年1月発行)
36巻12号(1982年12月発行)
36巻11号(1982年11月発行)
36巻10号(1982年10月発行)
36巻9号(1982年9月発行)
36巻8号(1982年8月発行)
36巻7号(1982年7月発行)
36巻6号(1982年6月発行)
36巻5号(1982年5月発行)
36巻4号(1982年4月発行)
36巻3号(1982年3月発行)
36巻2号(1982年2月発行)
36巻1号(1982年1月発行)
35巻12号(1981年12月発行)
35巻11号(1981年11月発行)
35巻10号(1981年10月発行)
35巻9号(1981年9月発行)
35巻8号(1981年8月発行)
35巻7号(1981年7月発行)
35巻6号(1981年6月発行)
35巻5号(1981年5月発行)
35巻4号(1981年4月発行)
35巻3号(1981年3月発行)
35巻2号(1981年2月発行)
35巻1号(1981年1月発行)
34巻12号(1980年12月発行)
34巻11号(1980年11月発行)
34巻10号(1980年10月発行)
34巻9号(1980年9月発行)
34巻8号(1980年8月発行)
34巻7号(1980年7月発行)
34巻6号(1980年6月発行)
34巻5号(1980年5月発行)
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34巻3号(1980年3月発行)
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34巻1号(1980年1月発行)
33巻12号(1979年12月発行)
33巻11号(1979年11月発行)
33巻10号(1979年10月発行)
33巻9号(1979年9月発行)
33巻8号(1979年8月発行)
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33巻6号(1979年6月発行)
33巻5号(1979年5月発行)
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33巻3号(1979年3月発行)
33巻2号(1979年2月発行)
33巻1号(1979年1月発行)
32巻12号(1978年12月発行)
32巻11号(1978年11月発行)
32巻10号(1978年10月発行)
32巻9号(1978年9月発行)
32巻8号(1978年8月発行)
32巻7号(1978年7月発行)
32巻6号(1978年6月発行)
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32巻4号(1978年4月発行)
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32巻2号(1978年2月発行)
32巻1号(1978年1月発行)
31巻12号(1977年12月発行)
31巻11号(1977年11月発行)
31巻10号(1977年10月発行)
31巻9号(1977年9月発行)
31巻8号(1977年8月発行)
31巻7号(1977年7月発行)
31巻6号(1977年6月発行)
31巻5号(1977年5月発行)
31巻4号(1977年4月発行)
31巻3号(1977年3月発行)
31巻2号(1977年2月発行)
31巻1号(1977年1月発行)
30巻12号(1976年12月発行)
30巻11号(1976年11月発行)
30巻10号(1976年10月発行)
30巻9号(1976年9月発行)
30巻8号(1976年8月発行)
30巻7号(1976年7月発行)
30巻6号(1976年6月発行)
30巻5号(1976年5月発行)
30巻4号(1976年4月発行)
30巻3号(1976年3月発行)
30巻2号(1976年2月発行)
30巻1号(1976年1月発行)
29巻12号(1975年12月発行)
29巻11号(1975年11月発行)
29巻10号(1975年10月発行)
29巻9号(1975年9月発行)
29巻8号(1975年8月発行)
29巻7号(1975年7月発行)
29巻6号(1975年6月発行)
29巻5号(1975年5月発行)
29巻4号(1975年4月発行)
29巻3号(1975年3月発行)
29巻2号(1975年2月発行)
29巻1号(1975年1月発行)
28巻12号(1974年12月発行)
28巻11号(1974年11月発行)
28巻10号(1974年10月発行)
28巻8号(1974年8月発行)
28巻7号(1974年7月発行)
28巻6号(1974年6月発行)
28巻5号(1974年5月発行)
28巻4号(1974年4月発行)
28巻3号(1974年3月発行)
28巻2号(1974年2月発行)
28巻1号(1974年1月発行)
27巻12号(1973年12月発行)
27巻11号(1973年11月発行)
27巻10号(1973年10月発行)
27巻9号(1973年9月発行)
27巻8号(1973年8月発行)
27巻7号(1973年7月発行)
27巻6号(1973年6月発行)
27巻5号(1973年5月発行)
27巻4号(1973年4月発行)
27巻3号(1973年3月発行)
27巻2号(1973年2月発行)
27巻1号(1973年1月発行)
26巻12号(1972年12月発行)
26巻11号(1972年11月発行)
26巻10号(1972年10月発行)
26巻9号(1972年9月発行)
26巻8号(1972年8月発行)
26巻7号(1972年7月発行)
26巻6号(1972年6月発行)
26巻5号(1972年5月発行)
26巻4号(1972年4月発行)
26巻3号(1972年3月発行)
26巻2号(1972年2月発行)
26巻1号(1972年1月発行)
25巻13号(1971年12月発行)
特集 小児の皮膚疾患
25巻12号(1971年12月発行)
25巻11号(1971年11月発行)
25巻10号(1971年10月発行)
25巻9号(1971年9月発行)
25巻8号(1971年8月発行)
25巻7号(1971年7月発行)
特集 基底膜
25巻6号(1971年6月発行)
25巻5号(1971年5月発行)
25巻4号(1971年4月発行)
25巻3号(1971年3月発行)
25巻2号(1971年2月発行)
25巻1号(1971年1月発行)
24巻12号(1970年12月発行)
24巻11号(1970年11月発行)
24巻10号(1970年10月発行)
24巻9号(1970年9月発行)
24巻8号(1970年8月発行)
24巻7号(1970年7月発行)
24巻6号(1970年6月発行)
24巻5号(1970年5月発行)
24巻4号(1970年4月発行)
24巻3号(1970年3月発行)
24巻2号(1970年2月発行)
24巻1号(1970年1月発行)
23巻12号(1969年12月発行)
23巻11号(1969年11月発行)
23巻10号(1969年10月発行)
23巻9号(1969年9月発行)
23巻8号(1969年8月発行)
23巻7号(1969年7月発行)
23巻6号(1969年6月発行)
23巻5号(1969年5月発行)
23巻4号(1969年4月発行)
23巻3号(1969年3月発行)
23巻2号(1969年2月発行)
23巻1号(1969年1月発行)