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増刊号特集 最近のトピックス2015 Clinical Dermatology 2015 4.皮膚疾患治療のポイント
乾癬治療におけるステロイド・ビタミンD3配合外用薬のポジショニング
著者: 森田明理1
所属機関: 1名古屋市立大学大学院医学研究科加齢・環境皮膚科
ページ範囲:P.110 - P.113
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2014年9月,本邦においてステロイド外用薬と活性型ビタミンD3外用薬の配合外用薬が発売され,乾癬治療の新しい選択肢が増えた.海外ではすでに10年以上も前から臨床使用経験があるが,本邦でも承認になり,今後適切な使用方法や症例について,さらには高カルシウム血症を含めた長期使用の忍容性が検討されなければならない.国内外の臨床試験の結果から,配合外用薬の効果は,非常に速やかであり,最大の効果は4〜8週間後に得られる.乾癬の至適外用薬として配合外用薬を用いることで,外用療法が適しているかどうかも判断できる可能性があり,次の治療をどのように選択するべきかについても,新たなロジックを与えるだろう.本稿では国内外の臨床試験データを紹介するとともに,治療の実際や,予想されるポジショニングについて概説を行う.
2014年9月,本邦においてステロイド外用薬と活性型ビタミンD3外用薬の配合外用薬が発売され,乾癬治療の新しい選択肢が増えた.海外ではすでに10年以上も前から臨床使用経験があるが,本邦でも承認になり,今後適切な使用方法や症例について,さらには高カルシウム血症を含めた長期使用の忍容性が検討されなければならない.国内外の臨床試験の結果から,配合外用薬の効果は,非常に速やかであり,最大の効果は4〜8週間後に得られる.乾癬の至適外用薬として配合外用薬を用いることで,外用療法が適しているかどうかも判断できる可能性があり,次の治療をどのように選択するべきかについても,新たなロジックを与えるだろう.本稿では国内外の臨床試験データを紹介するとともに,治療の実際や,予想されるポジショニングについて概説を行う.
参考文献
1) 小澤 明,他:臨床医薬 30:691, 2014
2) Kaufmann R, et al:Dermatology 205:389, 2002
3) Kragballe K, et al:Br J Dermatol 154:1155, 2006
4) Guenther L, et al:Br J Dermatol 147:316, 2002
5) Kragballe K, et al:Br J Dermatol 150:1167, 2004
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