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増刊号特集 最近のトピックス2015 Clinical Dermatology 2015 4.皮膚疾患治療のポイント
痛みに配慮したドレッシング剤(創傷被覆材)
著者: 谷岡未樹1
所属機関: 1谷岡皮フ科クリニック
ページ範囲:P.119 - P.122
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創傷治療における外用剤や創傷被覆材の進歩は著しいものがあり,創傷を早くきれいに治すことは医療関係者に浸透してきている.最近では「早くきれいに」に加えて「痛みに配慮した創傷治療」が求められている.海外では処置時の痛みを減少させるための方法論について提言がなされている.本邦でも痛みに配慮した創傷治療に注目が集まっている.創傷痛の分類を理解し,患者を適切に評価しながら創傷痛に対処すべきである.痛みに配慮した創傷被覆材としては,ソフトシリコンを用いた被覆材が創傷への固着ならびに創傷周囲への正常皮膚への損傷を軽減することが知られている.
創傷治療における外用剤や創傷被覆材の進歩は著しいものがあり,創傷を早くきれいに治すことは医療関係者に浸透してきている.最近では「早くきれいに」に加えて「痛みに配慮した創傷治療」が求められている.海外では処置時の痛みを減少させるための方法論について提言がなされている.本邦でも痛みに配慮した創傷治療に注目が集まっている.創傷痛の分類を理解し,患者を適切に評価しながら創傷痛に対処すべきである.痛みに配慮した創傷被覆材としては,ソフトシリコンを用いた被覆材が創傷への固着ならびに創傷周囲への正常皮膚への損傷を軽減することが知られている.
参考文献
1) 日本皮膚科学会 創傷熱傷ガイドライン策定委員会(編):創傷・熱傷ガイドライン,金原出版,2012
2) 尹 浩伸,谷岡未樹(編):創傷と痛み,金原出版,2013
3) Principles of best practice:Minimising pain at wound dressing-related procedures. A consensus document, MEP Ltd, London, 2004
4) Principles of best practice:Minimising pain at dressing-related procedures:“Implementation of pain relieving strategies” A World Union of Wound Healing Societies Initiative 2008
5) Stanton-Hicks MD, et al:Pain Pract 2:1, 2002
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