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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科69巻5号

2015年04月発行

増刊号特集 最近のトピックス2015 Clinical Dermatology 2015

4.皮膚疾患治療のポイント

スミスリン® ローション

著者: 和田康夫1

所属機関: 1赤穂市民病院皮膚科

ページ範囲:P.125 - P.128

文献概要

summary
スミスリン®ローションは,2014年に保険適用となった新規の疥癬治療外用薬である.海外では疥癬治療第一選択薬としてペルメトリンクリームが使用されていた.日本での有効な疥癬治療薬はイベルメクチン錠があったが,妊産婦や幼児に使えないという欠点があった.わが国でも,妊産婦や幼児に使えるペルメトリンのような有効な外用剤が望まれていた.そのようななか,疥癬治療薬としてペルメトリンではなくスミスリン®での開発が行われた.スミスリン®は,動物実験の毒性試験からペルメトリンより安全性が高いと考えられ,疥癬に対する効果も同等と推測されたためである.臨床試験を経て,世界に先駆けて,疥癬治療薬として保険適用となった.イベルメクチン錠,スミスリン®ローションの登場により,疥癬治療を多面的に行うことができるようになった.

参考文献

1) 笹木 功:疥癬診療パーフェクトガイド,秀潤社,p124, 2008
2) 小茂田昌代:疥癬診療パーフェクトガイド,秀潤社,p133, 2008
3) スミスリンローション インタビューフォーム,http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/6429700Q1021_1_01/

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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