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あとがき
著者: 宮地良樹
所属機関:
ページ範囲:P.184 - P.184
文献購入ページに移動 今年も『臨床皮膚科』増刊号をお届けします.毎号,編集委員が情報と叡智を集めて企画を練るのですが,今回は比較的話題が豊富だったためか,編集会議はあまり紛糾しませんでした.ロドデノールのような大きな社会問題,分子標的薬をはじめとする新規治療薬の登場,ダーモスコピーにみられる診断ツールのさらなる深化などが,皮膚科診療により彩りを与え,多様なトピックを提供するようになったからだと思います.そこには,皮膚科学の殻に閉じこもらないで,他科との接点,基礎医学や医用工学への視野の拡大,皮膚科学の社会への発信などを志向するour specialtyの発展と成熟をみることができます.
私ごとで恐縮ですが,昨年の10月に大学を早期退職し,関係病院長職という異なる分野に飛び込みました.気力・体力の充実しているうちに,新たなチャレンジをしたい,と考えたからです.それとともに,21年間務めた本誌の編集委員も辞することにしました.21年間を振り返ってみると,その内容が狭い皮膚科学worldから脱却して,より広範な「社会の中の皮膚科学」に飛翔した軌跡をつぶさに辿ることができます.それは円熟期を迎えた皮膚科学がまた新たなステップを踏み出したことを示唆しています.
私ごとで恐縮ですが,昨年の10月に大学を早期退職し,関係病院長職という異なる分野に飛び込みました.気力・体力の充実しているうちに,新たなチャレンジをしたい,と考えたからです.それとともに,21年間務めた本誌の編集委員も辞することにしました.21年間を振り返ってみると,その内容が狭い皮膚科学worldから脱却して,より広範な「社会の中の皮膚科学」に飛翔した軌跡をつぶさに辿ることができます.それは円熟期を迎えた皮膚科学がまた新たなステップを踏み出したことを示唆しています.
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