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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科69巻6号

2015年05月発行

文献概要

連載 Clinical Exercise・93

Q考えられる疾患は何か?

著者: 牧野輝彦1

所属機関: 1富山大学大学院医学薬学研究部皮膚科学

ページ範囲:P.359 - P.360

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症例
患 者:65歳,女性
主 訴:口腔内のびらん,体幹の紅斑,水疱,びらん
既往歴:高血圧
家族歴:特記すべき事項なし.
現病歴:10月下旬より感冒様症状のため近医で抗生物質内服などの加療を受けた.感冒様症状は軽快したが全身倦怠感が残存し,口腔内びらんが出現してきた.11月上旬精査加療のため当院和漢診療科に入院した.入院後口腔内のびらんが悪化し体幹に水疱が出現してきたため11月下旬当科を受診した.
現 症:口唇にびらんと痂皮が,口腔内粘膜には広範囲にびらんがみられた(図1a).体幹には紅斑,弛緩性水疱,緊満性水疱を散在性に認めた(図1b).眼球粘膜に充血やびらんはなかった.両側頸部リンパ節の腫脹を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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