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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科69巻7号

2015年06月発行

症例報告

局所多発性神経鞘腫の1例

著者: 石川佳代子1 寺内雅美1 中束和彦1 細田利史2

所属機関: 1沼津市立病院形成外科 2沼津市立病院小児外科

ページ範囲:P.502 - P.504

文献概要

要約 6歳,女児.2年前より徐々に腫大する左臀部皮下腫瘤を認め受診した.左臀部尾側皮下に6.5×4cm大で境界明瞭な弾性硬の腫瘤を触れた.MRI検査で臀部皮下より一部殿筋内に入り込むmassを認め神経系腫瘍が疑われた.頭部MRIでは明らかな異常を認めなかった.摘出術を行い病理組織所見より局所多発性神経鞘腫と診断した.今回の症例では早期に一塊として腫大してきたこと,大臀筋より表在で皮膚表面に近い部位に発生し神経脱落症状を示さなかったことより,摘出した付近を支配する末梢知覚枝から多発性に発生したと考えられた.

参考文献

1) Ogose A, et al:Skeletal Radiol 28:183, 1999
2) 高橋勇次,他:臨整外 38:75, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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