文献詳細
文献概要
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文献紹介 新規単純型眼皮膚白皮症OCA6の原因遺伝子が次世代シーケンシング解析にて決定された
著者: 平井郁子1
所属機関: 1慶應義塾大学
ページ範囲:P.564 - P.564
文献購入ページに移動 眼皮膚白皮症(oculocutaneous albinism:OCA)は常染色体劣性の遺伝性疾患で,メラニンの低下および消失による出生時からの皮膚,眼,体毛の色素欠乏を呈し,日光過敏症や皮膚癌および眼疾患を合併して発症する.
OCAは単純型と症候群型に分けられ,単純型OCAは4つの原因遺伝子(TYR ,OCA2 ,TYRP1 ,SLC45A2 )に生じた変異で大別され,これらはすべてメラニン合成過程に関与する酵素やメラノソームへの輸送関連蛋白をコードしているためOCA患者は色素量の欠乏を起こす.症候群型には出血傾向を示すHermansky-Pudlak症候群や免疫不全を伴うChèdiak-Higashi症候群およびGriscelli症候群が知られている.
OCAは単純型と症候群型に分けられ,単純型OCAは4つの原因遺伝子(
参考文献
Wei AH, et al:Exome sequencing identifies SLC24A5 as a candidate gene for nonsyndromic oculocutaneous albinism. J Invest Dermatol 133:1834-1840, 2013
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