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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科70巻10号

2016年09月発行

文献概要

治療

手・手指の尋常性疣贅に対する可変式ロングパルスダイレーザーの治療

著者: 赤坂季代美12 高橋和宏1 吉田亜希3 角田加奈子1 梁川志保2 前田文彦1 赤坂俊英1

所属機関: 1岩手医科大学皮膚科学講座 2赤坂病院皮膚科 3虎の門病院皮膚科

ページ範囲:P.813 - P.819

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要約 尋常性疣贅はヒト乳頭腫ウイルスの感染症で,さまざまな治療が行われているが,一般的な治療は液体窒素を用いた凍結療法である.しかし,凍結療法の効果がみられない症例や凍結療法に伴う潰瘍形成,血疱形成など副次的作用を伴う症例もある.近年では,治療に難渋する症例にレーザー治療が施行され有効性が明らかにされつつある.今回われわれは,手・手指の尋常性疣贅患者5例に対し,可変式ロングパルスダイレーザー(long-pulsed dye laser:LPDL)治療を行った.瘢痕形成,びらんなど副作用はなかった.現在,LPDLは尋常性疣贅治療に保険適応はないが,有効な治療法であり他の治療に抵抗性の症例では一考すべき治療法である.

参考文献

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2) Seaton ED, et al:Lancet 362:1347, 2003
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7) 吉田亜希,他:臨皮 68:360, 2014
8) 川島 眞:臨床医薬 28:1101, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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