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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科70巻12号

2016年11月発行

文献概要

連載 Clinical Exercise・111

Q考えられる疾患は何か?

著者: 杉浦丹1

所属機関: 1静岡市立清水病院皮膚科

ページ範囲:P.921 - P.922

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症例
患 者:29歳,女性
主 訴:両下腿の皮疹
既往歴・家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:初診の4か月前に発熱,両側肺門リンパ節腫脹,ぶどう膜炎が出現,サルコイドーシスと診断され経過観察中.1月前より両下腿に淡紅色斑(図1)が出現した.
現症および経過:両下腿に圧痛のない皮下浸潤を触れる爪甲大の淡紅色斑を認めた.初診の数週後,嚥下困難と第Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ脳神経障害が出現,髄液細胞数増加により神経サルコイドーシスと診断し,プレドニゾロン(PSL)40mg/日開始し,神経症状は改善,両下腿の皮疹は消退した.初診の3月後PSL減量中に38℃台の発熱とともに,下腿に角化性紅斑が出現した.下腿前面に爪甲大〜鶏卵大の淡褐色,葉状の鱗屑を伴った角化性紅斑が敷石状に集簇し局面を形成,魚鱗癬様外観(図2)を呈した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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