文献詳細
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文献紹介 養子免疫療法において体外で腫瘍微小環境を操作することが腫瘍浸潤リンパ球を拡大させる フリーアクセス
著者: 平井郁子1
所属機関: 1慶應義塾大学
ページ範囲:P.228 - P.228
文献概要
TNF受容体スーパーファミリーに属する共刺激分子である4-1BBの発現は,CD8+T細胞やNK細胞に顕著で,IFN-γ産生を増加させて抗腫瘍免疫応答を増強させる.著者らは以前の研究で,TIL培養の後期に完全ヒト4-1BBアゴニスト抗体(BMS-663513)を投与すると,拡大したCD8+T細胞の活性化起因性細胞死が抑制され,細胞生存が延長することを示した.さらに腫瘍断片から早期に4-1BB発現CD8+T細胞を検出できたことより,培養早期に4-1BBの共刺激を与えれば,さらなるTILの増殖が期待できると考えた.
参考文献
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