文献詳細
連載 Clinical Exercise・104
文献概要
症例
患 者:31歳,女性
主 訴:全身性の浮腫性紅斑および呼吸困難
家族歴:特記すべきことなし.
既往歴:アレルギー性鼻炎
現病歴:患者は研究施設で実験動物を取り扱う仕事に従事しており,以前よりたびたび仕事中にラットに咬まれていた.初診日,ラットを取り扱い中,左第1指の近位部腹側を咬まれた.まもなく同部位周辺に紅色皮疹が出現し,皮疹は急速に全身に拡大し,同時に呼吸困難が出現した.
初診時現症:全身〜特に顔面に顕著に瘙痒を伴う浮腫性紅斑が認められ(図1a),ラットに咬まれた左母指全体が著しく発赤・腫脹していた(図1b).外来診察時にはすでに呼吸困難は治まっており,意識レベル,血圧の低下やその他の身体的異常は認めなかった.
患 者:31歳,女性
主 訴:全身性の浮腫性紅斑および呼吸困難
家族歴:特記すべきことなし.
既往歴:アレルギー性鼻炎
現病歴:患者は研究施設で実験動物を取り扱う仕事に従事しており,以前よりたびたび仕事中にラットに咬まれていた.初診日,ラットを取り扱い中,左第1指の近位部腹側を咬まれた.まもなく同部位周辺に紅色皮疹が出現し,皮疹は急速に全身に拡大し,同時に呼吸困難が出現した.
初診時現症:全身〜特に顔面に顕著に瘙痒を伴う浮腫性紅斑が認められ(図1a),ラットに咬まれた左母指全体が著しく発赤・腫脹していた(図1b).外来診察時にはすでに呼吸困難は治まっており,意識レベル,血圧の低下やその他の身体的異常は認めなかった.
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