臨床皮膚科70巻4号

2016年04月発行

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文献紹介　ヒトの免疫システムの多様性は大部分非遺伝因子により決まる フリーアクセス

著者： 森本亜里¹

所属機関： ¹慶應義塾大学

ページ範囲：P.320 - P.320

文献概要

　免疫学的パラメーターは個人間で多様性を示すことが知られているが，その機序についてはほとんどわかっていない．今回著者らは，免疫学的パラメーターの多様性に相対的に寄与する遺伝因子，非遺伝因子について検討した．
　8〜82歳までの健康な一卵性双生児(遺伝的に同じ)と二卵性双生児(遺伝的に違いがある)を210名集め，各種検査(フローサイトメトリー，マスサイトメトリー，蛍光ビーズなど)を用いて204項目を測定し，遺伝性の程度は構造方程式モデリングを用いて解析した．

参考文献

Brodin P, et al:Variation in the human immune system is largely driven by non-heritable influences. Cell 160:37-47, 2015