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増刊号特集 最近のトピックス2016 Clinical Dermatology 2016 1.最近話題の皮膚疾患
悪性黒色腫の新たな分類
著者: 吉川周佐1 清原祥夫1
所属機関: 1静岡がんセンター皮膚科
ページ範囲:P.10 - P.14
文献購入ページに移動悪性黒色腫の病型分類は古くから臨床・病理組織学的特徴に基づいたClark分類が用いられてきた.この分類は生物学的意味があるとされていたが分子生物学的背景を考慮したものではなかった.進行期悪性黒色腫の治療はこの数年で大きな進歩を遂げている.免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬,主にBRAF阻害薬が承認され実際の診療で多く使われるようになり悪性黒色腫の治療は確実に変化している.その中で悪性黒色腫の病型分類においても遺伝子変異や分子異常に重きを置く分類が提唱されるようになった.進行期悪性黒色腫の治療法が劇的な変化を遂げて行く中でより効果的に治療薬を使用するために新規病型分類を用い治療の個別化を図ることが重要になると考える.
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