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増刊号特集 最近のトピックス2016 Clinical Dermatology 2016
1.最近話題の皮膚疾患
文献概要
summary
蛋白質抗原に対する接触皮膚炎(protein contact dermatitis,蛋白質接触皮膚炎)は職業性接触皮膚炎のカテゴリーで刺激皮膚炎,アレルギー性接触皮膚炎皮膚に次ぐ疾患として位置づけられている.蛋白質接触皮膚炎ではパッチテストかプリックテスト,スクラッチテストの検査およびプリックパッチテストが有用である.最も蛋白質接触皮膚炎の原因となるものは食品であるが動物のフケ,肉,ミルク,尿,花粉,ラテックスなども原因となることがある.蛋白質接触皮膚炎の臨床は他の接触皮膚炎と区別をすることが困難である.また手湿疹にしばしば蛋白質接触皮膚炎がみられる.接触蕁麻疹が次第にアレルギー性接触皮膚炎の症状に変わっていくのが特徴である.また,蛋白質抗原と接触する部位に限局し病変の境界が鮮明なのも重要な特徴の1つである.
蛋白質抗原に対する接触皮膚炎(protein contact dermatitis,蛋白質接触皮膚炎)は職業性接触皮膚炎のカテゴリーで刺激皮膚炎,アレルギー性接触皮膚炎皮膚に次ぐ疾患として位置づけられている.蛋白質接触皮膚炎ではパッチテストかプリックテスト,スクラッチテストの検査およびプリックパッチテストが有用である.最も蛋白質接触皮膚炎の原因となるものは食品であるが動物のフケ,肉,ミルク,尿,花粉,ラテックスなども原因となることがある.蛋白質接触皮膚炎の臨床は他の接触皮膚炎と区別をすることが困難である.また手湿疹にしばしば蛋白質接触皮膚炎がみられる.接触蕁麻疹が次第にアレルギー性接触皮膚炎の症状に変わっていくのが特徴である.また,蛋白質抗原と接触する部位に限局し病変の境界が鮮明なのも重要な特徴の1つである.
参考文献
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