文献詳細
増刊号特集 最近のトピックス2016 Clinical Dermatology 2016
3.新しい検査法と診断法
文献概要
summary
2013年に提唱された全身性強皮症の新しい分類基準では,毛細血管顕微鏡検査またはダーモスコピーで確認される爪郭部の毛細血管異常が1つの項目として取り上げられた.これに伴って,全身性強皮症における爪郭部のダーモスコピー所見の観察が,より重用視されるようになってきた.爪郭部の毛細血管については,以前より毛細血管顕微鏡検査で詳細な検討がされてきており,特徴的なscleroderma patternがみられる場合には,強皮症の診断に有用である.更に毛細血管異常の程度によってearly,active,lateの3つのpatternに分けられ,血管障害の強い症例ではlate patternを呈する.ダーモスコピーではまだ観察方法が確立されていないが,ある程度毛細血管顕微鏡検査と似た所見を確認でき,その内容に関して解説した.
2013年に提唱された全身性強皮症の新しい分類基準では,毛細血管顕微鏡検査またはダーモスコピーで確認される爪郭部の毛細血管異常が1つの項目として取り上げられた.これに伴って,全身性強皮症における爪郭部のダーモスコピー所見の観察が,より重用視されるようになってきた.爪郭部の毛細血管については,以前より毛細血管顕微鏡検査で詳細な検討がされてきており,特徴的なscleroderma patternがみられる場合には,強皮症の診断に有用である.更に毛細血管異常の程度によってearly,active,lateの3つのpatternに分けられ,血管障害の強い症例ではlate patternを呈する.ダーモスコピーではまだ観察方法が確立されていないが,ある程度毛細血管顕微鏡検査と似た所見を確認でき,その内容に関して解説した.
参考文献
1) Cutolo M, et al:J Rheumatol 27:155, 2000
2) Hasegawa M:J Dermatol 38:66, 2011
3) Hughes M, et al:Rheumatology(Oxford) 54:1435, 2015
4) van den Hoogen F, et al:Arthritis Rheum 65:2737, 2013
掲載誌情報