icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科70巻5号

2016年04月発行

増刊号特集 最近のトピックス2016 Clinical Dermatology 2016

4.皮膚疾患治療のポイント

男性型脱毛症の新しい治療

著者: 大山学1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.100 - P.103

文献概要

summary
男性型脱毛症の病態の最大の特徴は男性ホルモンの影響により毛周期が短縮する結果生じる毛包のミニチュア化である.内服,外用に加え自家植毛などの治療法の選択肢があるが,内服薬としてテストステロンを活性の強いデヒドロテストステロンに変換する5α還元酵素のうちⅡ型を特異的に阻害するフィナステリドが現在主として用いられている.Ⅰ型,Ⅱ型両方の5α還元酵素を阻害するデュタステリドが内服薬として承認され今後使用が拡がると予想される.有効性が期待される一方,副作用に対する評価はいまだ一定しておらず具体的な使い分け方を議論するにはまだ時期尚早と言える.

参考文献

1) 坪井良治,他:日皮会誌 120:977, 2010
2) 板見 智:医事新報 4209:27, 2004
3) Eun HC, et al:J Am Acad Dermatol 63:252, 2010
4) Itami S, et al:J Invest Dermatol 96:57, 1991
5) Clark RV, et al:J Clin Endocrinol Metab 89:2179, 2004
6) Dallob AL, et al:J Clin Endocrinol Metab 79:703, 1994
7) Gubelin Harcha W, et al:J Am Acad Dermatol 70:489. e3, 2014
8) Jung JY, et al:Int J Dermatol 53:1351, 2014
9) 大山 学:日臨皮医誌 26:370, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら